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高校初任研「学級経営の基礎・基本」〜後編(セッション2)〜

セッション1:生徒と信頼関係が結べるような教師の関わり方
セッション2:生徒同士の関係性

と大まかに分けて行いました。
前編では
セッション1:生徒と信頼関係が結べるような教師の関わり方
について書きました。

今日は翌日行ったセッション2について書きます。
ではではレッツゴー!

ウォームアップの様子

セッション2:生徒同士の関係性

この多様性が叫ばれる現在における、クラス経営。
初任者の先生方には最終的に生徒同士の関係性について考えて欲しくて、色々考えた結果、

について対話的に考えてもらうことにしました。
初めての担任、多くの先生が「いいクラスにしたい」「いいクラスを作ろう」と期待と不安でいっぱいだと思います。
しかしいざ新学期が始まってしまうと、「いいクラスとは?」なんて考える余裕もなく日々が過ぎていきます。
初任研だからこそ、仲間と共にじっくり考えてもらおうと思いました。

しかし時間は50分しかないので

オーソドックスですがこんな感じで進めました。

付箋ワークの一例

視点の投入

たくさん付箋が出たタイミングで、こんな視点を投げかけてみました。

誰にとってのいいクラス?

自分が書いた付箋が、生徒目線で考えられていたらそれはハナマルです。
でも、もし先生目線になり過ぎている自分に気づけたら、それもハナマルです。
誰一人取り残さないという視点が欠けていたかもと気づけたら、それもハナマルです。

そんないろんな思いを本音で語り合ってもらうグループ対話を次に行いました。
最後に、グループで話し合ったことや、みんなで共有したい問いなどをPadlet上で共有しました。

先生目線でクラスづくりを考えてしまいがちであるが、まずは、生徒が来たくなるクラスにするためにはという目線を大切にしていきたい。それから、めりはりや反応のよいクラスなど、先生目線の指導が生徒に届くのではと思った。
生徒が互いに程よい距離感で生活できるクラス

問い「担任はどこまで生徒の人間関係に介入するべきか」→担任が見守っている姿勢を示すことは大切。しかし、実際にどこまで介入するかは学校の実情によるのではないか?

グループごとに、深く考えてくれたようです。
ある班では多様な生徒たちがいることを考慮して「居心地が悪くない、という感じがちょうどいいのでは?」という発言もありました。

最後に

正解もないし、実態に合わせて変えていくことも多いし、時代によって求められるものも変わるし、ベテラン教師であっても考え続けているようなことがたくさんだし、とにかく我々教員の仕事っていうのはクリエイティブで探究的。だからこそ面白い!
考えるのをやめたら進化も止まります。
熊本大学の前田先生も著書で「教師は一生かかって教師になる!」と言っています。

そして、ある意味、学校教育に順応し成功者として教員になっている人が多い我々なので、どうしてもこれまでの経験を良いものとして繰り返す傾向があること、その中で苦しんでいる生徒がいないかどうかに配慮する必要があること、だからこそ目の前のどの生徒たちにとっても居心地がいいと感じるクラスになっているだろうか、どうすればできるだろうかと問い続ける教師であり続けたい!ということなどを伝えました。

そんなことを共有し、今もやもやしている気持ちをぜひ同期の仲間と今後も語り合って欲しいと願いを伝えて終わりました。

技術はいつでも学べます。今回は、もっと学ぼうとか知りたいという気持ちに繋がるよう、マインドセットに働きかけた講座にしました。
私も初心に帰ることのできる初任研でした。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました😊

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