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高校初任研「学級経営の基礎・基本」〜前編(セッション1)〜

生徒指導提要では

学級経営について

① 学級・ホームルーム経営の充実  
学習や生活の基盤として、教員と児童生徒との信頼関係及び児童生徒相互のよりよい人間関係を育てるため、日頃から学級・ホームルーム経営の充実を図ること。

『生徒指導提要』2.1.1 学習指導要領「総則」と生徒指導

と言っています。

経験的にも、生徒と信頼関係が結べるような教師の関わり方が学級集団づくりには必須だと思っています。さらに、教師が生徒同士の関係性を築く場づくりや足場かけをすることも大切です。高校の場合、やはり授業が勝負なので、授業デザインに生徒指導の要素を組み込んでいくことが効率的だと感じています。

今年は研修のコマ組がイレギュラーで、1日目オンライン40分、2日目対面50分とセッションが2つに分かれていました。
そこで、

セッション1:生徒と信頼関係が結べるような教師の関わり方
セッション2:生徒同士の関係性

と大まかに分けて行いました。
前編では
セッション1:生徒と信頼関係が結べるような教師の関わり方
について書きます。

ではレッツゴー!

まずは1年間の振り返り。

Check-inとしてこんな投稿をしてもらいました。

投稿の仕方を説明している間に、どんどん書き込まれていきました。笑
生徒の良さや強みに目も向けられている先生方、素敵ですよね。
生徒指導の目的に沿った視点で支援できている先生方だということを確認できました。

キーワードその1

さて、このセッションでの一つ目のキーワードは

「聴く」ことは「聴す」こと

「聴す(ゆるす)」=ありのままを受け入れること
どれだけ生徒の話を聴けるか、聴こうとする姿勢か、が信頼関係を築くには欠かせません。傾聴がほぼ全て、と言っても過言ではないぐらいです。

初任者の皆さんにこんなことも投稿してもらいました。

いろんな回答がありましたが、やはり
「自分の話を最後まで聞いてくれた先生」
「気さくに相談に乗ってくれた先生」
「悩んでいることに気づいて、話を聞いてくれた先生」
「内緒話ができる先生」
などに多くの「いいね」が付きました。
ここからも、「よく聴く」ことの大切さが確認できました。

「聴く」ことに関してどのぐらいできていたかについても振り返ってもらいました。

教育は未来を創る行為ではありますが、生徒の「今」を大事にする視点を持つと自ずと「聴く」こと・「聴す」ことができてきます。

「今」を大事にする視点、熊本市 遠藤教育長の著書にもありました。


キーワードその2

もう一つのキーワードはこれです。

「直そうとするな、分かろうとせよ」

國分康孝先生の言葉

生徒指導の基本は児童生徒理解です。
なので、この言葉は折に触れて紹介しています。児童生徒理解の真髄だと思います。
分かり合えないことからスタートし、分かろうとコミュニケーションを図る。それだけで児童生徒はエンパワーされるものだとも言われています。

カウンセリング界の巨匠 國分康孝先生の言葉

生徒指導は規律を守らない生徒を直すことではなく、分かろうとするコミュニケーションを通して支援すること。
若い先生方から、古い生徒指導観からのDXを広めていきたいです。

「セッション2:生徒同士の関係性」については次のnoteに書こうと思います。最後までお読みいただきありがとうございました😊


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