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アメリカ人の心も掴んだアニメ「わたしの幸せな結婚」を海外ドラマ&アニメ通が分析

現在放送中のアニメ『わたしの幸せな結婚』の勢いがすごい!!

「アメリカで」の話です!

ものすごく簡単にいうと時代物のシンデレラストーリーにスーパーナチュラル(SF)要素を取り入れた作品で、小説が原作、漫画や実写化映画や舞台にもなっています。

絵はご覧の通り、少女漫画系のものなのですが、これがなんとアメリカのNetflix(毎週配信中)で、10位以内に入る快挙を成し遂げました!
(参照:トップ画面)

ご存じのとおり、アメリカはハリウッド大国なので、放送・配信されるドラマの数は半端ではありません。Netflixにおいては、Netflixオリジナルと呼ばれる独自の作品と、過去に別のTV局で放送された人気作品のライセンスを買って大量に配信しています。
更に、世界中のコンテンツを集めてくるので、韓流ドラマはもちろんのこと、ヨーロッパや南米、その他アジア諸国のドラマも大人気です。(それぞれの国の出身者がたくさん住んでいる国なので、当然ですよね)
もちろん、リアリティショーやお笑い(スタンドアップコメディ)、ドキュメンタリーもあるので、とにかく競争コンテンツの数が尋常ではありません。

そんなアメリカ・Netflixで、数日といえどもこのような絵柄でタイトルの(いかにも?と内容を想像しますよね)作品が入るのは快挙と言えるでしょう。(6話−7話くらいの時に初めてランキング入りしました)

ではなぜこの作品がアメリカ人の心も掴んだのか。

アメリカの評価サイトなどを見ると、以下のような意見が多いです。

■女子好みのシンデレラストーリーと思ったら、全然(途中から)違い、びっくりしてハマった(男性に多い意見)
■元々のシンデレラより、現代のいじめや家庭環境をきちんと表現しているところが好感が持てる
■シンデレラのプリンスよりも、このプリンス(主人公の一人)が見た目の美しさで相手を好きにならず、内面を見るところがいい
■作画がとにかくすごく美しい

大雑把にまとめると、シンデレラ発祥の地に育ったアメリカ人にとって『わたしの幸せな結婚』は、『シンデレラ』よりもはるかにキャラクター設定とその成長過程が深く、綿密な描写で描かれているので、好感を持てる作品になっているようです。

シンデレラは、王子様がシンデレラを好きなる要素が単純ではありますからね。それはお互いにですが・・・。

個人的には、劇伴を担当しているアメリカ人作曲家エヴァン・コール(『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』)の素晴らしい音楽や、オープニング・エンディング曲、そして実力派声優陣の演技も人気に多大に貢献していると思います。

特にレビューで書かれている訳ではありませんですが、『鬼滅の刃』のように、設定が時代物なのも欧米人にとっては魅力的に見えるのではないでしょうか。

鮮やかな着物の柄、隊服、街並み、刀、畳に正座、そして桜の木。
美しい作画で見るこの景色は、まるで昔の日本にタイムスリップしたかのような風情をもたらします。

アメリカで生まれたシンデレラという話が、何十年の時を経て、日本式シンデレラストーリーに生まれ変わって発祥の地で受け入れられていることは、本当に喜ばしいことです。

私も毎週水曜日を楽しみにしています。

今後のストーリーにも期待したいですね!


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