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見ず知らずの人から優しくしてもらえる魔法のアイテム


網膜剥離にかかって、1ヶ月ほど眼帯をする生活をしたことがある。たくさんの人に優しい声をかけてもらえたが、最も印象的だったのは、道ゆく人やほぼしゃべったことがない人さえも優しくしてくれたことだ。


特に眼帯&赤ちゃん抱っこの組み合わせの時は、VIPなみに最高のもてなしを受けた。瞬時に席が用意され、偉いわねとなぜか褒められ、別れ際には励まされ、見送りまでしてもらえた。子どもの頃はこんなにチヤホヤされていたのに、どうして大人になるとチヤホヤされなくなるんだろう?

見知らぬ僕がなぜ優しくされたかお分かりだろう。そう、「眼帯」のおかげである。眼帯はすごいデザインなのだ。誰もが目に留める位置にあり、広く認知されていて、「いかにも病気」な白色かつ非おしゃれ感をしっかり演出し、その人に助けが必要だと1秒も悩ませることなく表明する。

この条件がそろえば、人は自動的に眠っていた優しさを発動してしまうようだ。これが服の下に包帯を巻いていたり、内臓の病気では声はかからない。わかりにくければ、人は優しさを発動できないのだ。だから助けが必要な人は、目の位置とかに表明できる優しさ発動アイテムがあればいいのかもしれない。

もし世の中に絶望したなら、眼帯を買ってきて街に飛び出してみるといい。新しい世界をのぞけるスマートグラスが、100円ショップで手に入る。

はじめまして。動画編集マーケターの淺田雅人です。 noteでは、多くの人に役立つ知識や、自分の体を使ったチャレンジなどを通して、新しい日常世界をお伝えして行きたいと思っています。今後ともどうぞ、よろしくおねがいいたします◎