最近の記事

「悪は存在しない」面白かったのかすら、まだよく分からない

私は足蹴く映画館に通う人間ではない。 映画を映画館で見るのは多くて年に5本程度だ。 そもそも頻繁に映画を見る人間ではない。 大抵の映画をサブスクで見るのに、今はネトフリもアマプラも入ってない でも映画は好きだ。 読書と同じかそれ以上に感情が動き、見終わってから湯水のように湧き出る「ここが面白かった」「ここが個人的には刺さらなかった」という自分の感想に向き合う時間が好きだ。 今日、「悪は存在しない」を渋谷で観た。 映画が終わってしばらく席に座っていたが、すれ違う人のほとんど

    • 東京に越してきて、親への電話を逡巡する

      数日前、東京に越してきた。 就職をきっかけに親元を離れ新生活という、一番オーソドックスであり心躍る内容だ。 東京はひたすらに物価が高いという。 確かに家賃はその通りで、関西で就職した友人が広々としたキッチンと部屋で悠々自適と暮らしている一方で、こちらでは倍額を出して狭いキッチンに悪戦苦闘しながら洗い物を乾かす場所もなく頭を抱えざるを得ない。 しかし、高い高いというがニトリはどこも同じ値段だし、食料品も特段目を見張るような価格では売られていない。 東京は人が冷たいという。

      • 家を探すという苦しみの先に

        こんにちは 気がつけば2月の終わりが差し迫っています。 就職を境にドタバタと新生活準備に取り掛かる人や、入試が一段落し新学生生活にワクワクしてる人で溢れている時期ではないでしょうか。 かくいう自分も、この春から新生活を始めます。 そんな人間にとって、心配と期待の多くを占めるのはやはり新居でしょう。 私も12月頃から探し始め、「不動産屋ってどこにすりゃいいの?」「エリアわかんね〜」「ほんとにこの物件でいいの?」など、形を変えながら3ヶ月ほど悩みに悩んでいました。 今回

        • 新書一冊だけで学んだイタリア語の知識をまとめる

          こんにちは。 直近で初海外・初ヨーロッパ・初イタリア旅行に行く予定ができたので、イタリア語をちまちまと勉強しています。 大学の二外以来の新規言語学習なので想像以上に学習コストが高く、まったくやる気が出てません。 「とりあえず基礎知識を」と思い一冊本を読んだので、その内容をまとめます。 今回読んだのは1998年初版の「はじめてのイタリア語」 イタリア語の文法や語彙といった学習内容から、歴史やイタリア人の気質まで、広く”イタリア語を学ぶ”を取り扱っている入門書です。 初版

        「悪は存在しない」面白かったのかすら、まだよく分からない

          2023年の個人的エンタメBESTsを振り返っておこうよ

          気づけば今年も終わりな年の瀬をいかがお過ごしでしょうか。 私は年末に向けてちょこちょこ予定を立てていたら、 インフルで全てを吹き飛ばしてアマプラとにらめっこの日々です。 「今年って20〇〇年だな」という感覚がここ数年なく、 「気づいたら今年終わるんだけど、何年が終わるんだっけ?」になっています。2023年ってなに?何年? 兎にも角にも実感はないものの一年が終わるいい機会なので、 今年のエンタメ各ジャンルmyBESTを整理しようと思います。 あくまで『今年私が出会った中で

          2023年の個人的エンタメBESTsを振り返っておこうよ

          53話の迎井と志摩くんから学ぶ「人を好きになる」について

          めちゃくちゃ恥ずかしいタイトルだ…… それはさておき、『スキップとローファー』という激オモシロ胸キュン漫画をご存じでしょうか。 高校進学を機に東京へ出てきた、田舎で育った真っすぐな少女。 そんな少女に感化されてゆっくりと変わっていくクラスメートと、 少女自身の成長が丁寧に描かれた、月刊アフタヌーンにて連載中の本作。 現在9巻まで刊行されており、コミックDAYSやマガポケでも読めます。 少し前までアニメも放映されていました。 評判もすこぶる良く、アマプラ・ネトフリ等で配信

          53話の迎井と志摩くんから学ぶ「人を好きになる」について

          Notionを導入したけど人生の色づきは変わらなかった話

          数週間ほどNotionを使い、『なにも起こらなかった』というだけの話です。 たまにyoutubeでツール動画や学習動画などを見ていると登場するNotion。 以前から目にも耳にもするツールでしたが、ここ2年ほど気になっており、しかし移行の手間暇やそこまでの魅力を感じ切らず、放置していました。 もともとメモアプリはgoogle keepを5年ほど使っていました。 「直感的で使いやすいか」と言われると正直そんなことないんですが、 『動作の速さ』『ウィジェットの視認性』『チェッ

          Notionを導入したけど人生の色づきは変わらなかった話

          久し振りにネトフリ契約した ~9月に観た作品の感想置き場〜

          映画館と配信を含めて年に20本程度しか映画やドラマを見ないのですが、 Lighthouse観たさでNetflixに入り、暇な日は何か観るようにしてました。 観たかった映画やドラマを一月で沢山観れたので、感想を書いていきます。 良ければお付き合いください。 Lighthouse (満足度: 8/10) オードリー若林と星野源による対談番組。 現在の活躍からはかけ離れた鬱屈した20代を過ごした両名の、 過去に対するわだかまりや現在のモヤモヤといった等身大の悩みが、 6ヶ月と

          久し振りにネトフリ契約した ~9月に観た作品の感想置き場〜

          入りきらない本の感想や要約を

          こんにちは。 普段は読書メーターというサイトで読んだ本の感想を記録してるのですが、 字数制限内にとても入らない本の感想や要約の雑記が溜まってきたので、 noteにまとめる形で記録したいと思います。 今回は以下の四冊を。 暇と退屈の倫理学『暇・退屈』という人生の空虚さの代表格を哲学するという趣旨の本。 人生の大半を占めるのは退屈と気晴らし。 部屋の中でじっとしている退屈に耐え切れない人間が、惨めで・苦しみを求める人間だとパスカルは言います。(ニーチェによる定義も同様)

          入りきらない本の感想や要約を

          怒られると思って行ったらめちゃくちゃ楽しい話を聞かせてくれた ~『君たちはどう生きるか』の感想~

          『君たちはどう生きるか』を観てきました。 タイトルから「こんな尊い生き方があるのにお前はさぁ……」みたな映画 かもと怯えて前日まではあまり乗り気ではなかったのですが、 「宮崎駿の作品を前情報一切なしで見るなんて今後不可能じゃない?」という誘惑に抗えず、結果公開当日のお昼に観に行きました。 当日朝のハッシュタグ広報でどうやら主題歌が米津玄師と分かったものの、 映画館に着いた頃の気持ちは「説教くさい映画だったら嫌だな~」が100。 もう公開二日目となり怒涛のように情報が解禁

          怒られると思って行ったらめちゃくちゃ楽しい話を聞かせてくれた ~『君たちはどう生きるか』の感想~

          2023年上半期の「これにハマった」BESTs

          こんにちは。 気づけばもう半年が終わろうとしていて、 上半期の出来事を指折り数えようとしたら一切指が曲がらず絶望してます。 そんな2023年上半期ですがエンタメは変わらず面白く、 いくつも「これ最高だな!」というものに出会ったので、今回は 『上半期に出会った「これにハマった!」』をジャンル別に記録としてまとめようと思います。 一人でも興味を持ってくれると最高ですね。 書籍: 『文化がヒトを進化させた―人類の繁栄と〈文化-遺伝子革命〉』上半期読んだ本の中ではこれが一番印象

          2023年上半期の「これにハマった」BESTs

          フランス、結局なにが起こってたの?

          なんとなくnoteにまとめ始めたのが4月中旬なので、もう完全にタイミングを逃した記事な気がしますが、学びと納得が多かったのでこのまま公開します。 基本的には動画のまとめですが、生々しい部分を重点的に見た側面もいくつかあるので、自分と同じように「フランスのあれ、ちょっと気になるんだよな」「よくわかんねえけど、フランスでなんかあったらしいね」という人の助力になれたらいいですね。 Mass protests in France, strikes across Europe: c

          フランス、結局なにが起こってたの?

          金融知識を得たい ~観た動画と読んだ本のまとめ~

          こんにちは。 お金の勉強してますか?僕はしてません。 やった方が良いってことは分かってるものの、後回しにしがちですよね。 しかし最近「そろそろやばいか?」という気持ちが強くなってきたため、 『なにを知れば焦りが消えるか?』『どう勉強するか?』の二項目解消を 目指して、簡単に色々調べようと思います。(調べました) 完全に自分用でただの記録ですが、参考になれば嬉しいです。 内容としては、 ✖: このnoteを読めば金融知識が得られる! ○: 「この本と動画でこの知識が分かるの

          金融知識を得たい ~観た動画と読んだ本のまとめ~

          『東京 03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in 日本武道館』観た?まだ?じゃあ観なきゃ

          昨日の『東京 03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in 日本武道館』観た? もう観た?今日のチケットも買うか迷うよね。 まだ観てない?じゃあ観なきゃだね。下のリンクから買えるから。 というわけで、昨日行われた『東京 03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in 日本武道館 Day1』の話をしたいと思います。 なるべく内容には触れないように感想を書きたいと思ってますが、 結論は「とにかく面白いから見て」なので

          『東京 03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in 日本武道館』観た?まだ?じゃあ観なきゃ

          ちょっと時代遅れ感もあるコロナ備忘録

          タイトル通りです。 少し時代遅れ感もあり、また流行ってる感じもする微妙な今。 はじめてコロナに罹患しました。 いつ感染してもおかしくないと言われ始めてからもう数年が経ち、 内心「いつの間にか感染したけど無症状で切り抜けて丸儲けのクチかなぁ」なんて期待してたのですが、しっかり感染しました。 最近大学のテスト期間も終わり外出頻度もガクンと落ち、 もともと出不精な性格に輪をかけて家にこもり気味になっていたのですが、それでもしっかり感染しました。 やっぱり感染するときはしますね

          ちょっと時代遅れ感もあるコロナ備忘録

          講談に興味を持って、生講談に圧倒されるまで。(神田伯山 新春連続読み『天明白浪伝』)

          一月末に行われた「神田伯山 新春連続読み『天明白浪伝』2023」に行ってきました。 初の生講談でその迫力と魅力を存分に味わってきたので、その感想とそもそもなんで講談に興味を持ったのかを書き留めておこうと思います。 講談をちゃんと認識したきっかけは、数年前に偶然ネタ番組で見た神田伯山(当時は神田松之丞)でした。 それまで講談というものを知らず、最初は「落語の現代版みたいな感じかな?」と眺めていたのですが、第三者視点から小説らしく語られる心地よさと、まるで今見て来たかのような迫

          講談に興味を持って、生講談に圧倒されるまで。(神田伯山 新春連続読み『天明白浪伝』)