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社会の為になる見込みがあると思うんよ


今日、4月2日は「世界自閉症啓発デー」らしいです。
そして4月2日〜4月8日は「発達障害啓発週間」なんだとか。
私は今日まで、寡聞にして知りませんでしたが。


なんでも青がテーマカラー、らしいので、全身青コーデで外出してみました。多分、道行く人には「なんか・・・全身ブルーの人いるけど・・・」という感じで怪しまれていたかもしれません。皆さんもどうか、不審者とウイルスには十分気をつけて。ステイホーム!!



「発達障害啓発週間」なんですね。
私も、ADHD(Attention Decifit Hyperactivity Disorder,注意欠陥多動性障害)の診断を出されており、物忘れが激しい、ケアレスミスが多い、先延ばし癖が著しい、など多少、生活に支障があるレベルの発達障害を、36歳になった今も抱えています。そして、そんな障害持ちの一員として、同じような境遇の中にいる人たちに対して、応援したい気持ちを持っています。

ということで、今日は発達障害に関するお話を。



私のオンラインでの知り合いに、アチャピンさんという方がいらっしゃいます。20代女性で、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHDなどといった特性を広範的にお持ちの方なのですが、オープン就労(職場に自分の特性を開示して就労していること)で働いていらっしゃいます。すごいですね。かなりご苦労もあるかと思うのですが。

この前、この方とインスタライブでお話させていただく機会があったのですが、そこで、興味深いこと仰っていました。

『私、自分の取扱説明書を作って、職場に配布しているんです』
    へー。 すげぇ。

「自分はこんなふうに接されると頭が混乱してしまう」だとか「自分の特性的にこういう状況は苦手」だとか「たまにパニック障害を起こしてしまうことがあるので、こんな手順で対処してほしい」・・・等といったことが細かく多岐にわたって、PCで作成された綺麗な資料としてまとめられていました。さては、このひと仕事できる人だな? と思いました。

私の個人的な気持ちとしては「自分の特性について周りに配慮を求めること」については抵抗があるなと思っていて、その場では「すげぇ・・・」としか言えなかったんですが、後で、ふと考えてみたら、ちょっと待てよ? と。「これ、将来、社会の役に立つモデルケースになりうるんじゃねーか?」と。

お分かりでしょうか。



今の世の中、ASD、ADHD、うつ、パニック障害・・・、いろいろ障害を持っている人がいて、働くにあたっていろいろ、苦労や不都合を抱えている人も多いかと思うんですけど、

決して、能力がない訳じゃないんですよ。
そう思いませんか。

で、今も結構深刻にそうなんですけど、
働き手不足ですよね?

人手不足だぞ、もっと女性に働いてもらうぞ、高齢者に働いてもらうぞ、そういう世の中です。これからもっと、少子高齢化は進んでいって、この状況は、まだまだ加速していきます。


女性や高齢者以外のリソースはもうないの?

あるじゃん!!


繰り返しになりますが、障害を持っていても、その人に能力がない訳ではないんです。いわば、得手不得手が顕著なだけなんですよ。そこに更に、アチャピンさんのように、取扱説明書なんてものが付随していれば、立派に戦力になれる人が、もうめちゃめちゃ増えると思うんですが、いかがでしょうか。有効活用を検討する価値、大いにあると思うのですが。

「説明書とか言って、なんでそこまで配慮してやんなきゃいけねぇんだよ、めんどくせぇよ」とか思ってる職場は、これから人手不足加速したときに今のギリギリの従業員数で回しているツケを払ってさっさと死ね。そしてそんなところで働いている人は早く逃げてください。‥‥‥ハッ、いかん、また仮定の話でキレてしまった。(ADHD)  

まぁ、扱いが難しいのは確かです。発達障害。ですが、そこを克服出来さえすれば、本当に大きな可能性があると思います。そして、まさにその克服する仕組みとしての「取扱説明書」を、自身で作成している・・・・・・ほら、優秀な能力を持っている人、いるんですよ。


てなわけで、彼女の取り組みは、同じ発達障害を抱える皆さんにも参考になると思いましたので、紹介させていただきました。



また、アチャピンさんは、ご自身で発達障害の方向けのWEBサイトを運営していらっしゃいます。まだ立ち上げたばかりのサイトで現在、発達障害の当事者の方やその支援者の方の、体験談を募集しておられます⬇️

 『Characters』: https://characters.amebaownd.com/


私も Twitter や Instagramを覗いて、発達障害当事者の方々が、それぞれいろいろな発信しているのをいつも拝見していますが、そんなみんなの「私もこんなことで苦しんできた」「私はこんなふうにしたら上手くいった」「こういうところは失敗した」 というような情報が集まっていって、ある日、誰か悩んでいる人が、検索エンジンに助けを求めた果てにここへ辿り着き、ここで少しでも生きやすさを得てもらえたなら。上の方で述べたことと同じように、ゆくゆくは、社会全体に寄与する可能性があるんじゃないかと思います。割とマジで。


まだまだ小さく、力量の少ないウェブサイトだけれど、若い人が自ら考えて行動して、こういうことに取り組んでいるのは、個人的には本当に嬉しい。

「継続は力なり」で、この先アチャピンさん自身にもいろいろ経験やノウハウが身についていって、この取り組みの輪が大きくなっていったなら、

また、同じ発達障害のみんなのそれぞれの発信が、絶望している誰かの目に留まって、その人の孤独を癒したり、少しでも目を啓くことが出来たとしたなら、

それはもしかしたら、この閉塞しつつある日本を救うかもしれないよ。とすら、密かに思っています。

そうなればいい、という、私の願望も込めて。


(終わり)

最後まで読んでくれてありがとう。 無職ですが、貯金には回さないと思います😊