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自分の能力を限定する必要はなく、すべて同時並行で考える

人間の頭って、ものすごい可能性を秘めていて、すごく頭を使っている人でも頭脳の何割しか利用していないという話がありますね。

だから自分のなかで「限界だ!」と思っていることは、単なる思い込みかもしれないのです。

〇〇もやるけど〇〇もやる

「〇〇をやるために〇〇をやらない」という考え方がよくありますが、こういう考え方はシリアル(IT用語)な考え方です。
一方「〇〇もやるけど〇〇もやる」という考え方もあって、それはパラレルな考え方なのですね。

現在、データ伝送の世界ではシリアル伝送が脚光を浴びていて、たとえばUSBケーブルはその代表例ですが、一つの信号線で電圧のオンオフ(1と0)を「ひたすら速く」繰り返してデータを送る方法です。
一方、大昔にあった「プリンターケーブル」はパラレル伝送で、8つの信号線で同時に8つの電圧のオンオフを繰り返して速く大量にデータを送る方法でした。

データ伝送の世界ではパラレルよりシリアルの方が干渉が少なく、速いサイクル(高周波)でデータを送るためにはシリアルの方が間違いなく送れる、というメリットがあるからUSBが大ウケしているのです。
しかし、干渉のことを考えなければパラレルの方が効率的にデータを送れるはずなのです。

というわけで、一般的には早く効率的に沢山のことをやろうと思えば、同時並行でやるのがよいということになります。

〇〇をやるために〇〇をやらない

というのはいわゆる「選択と集中」の概念なのですが、

  • 1つに絞るというリスクがある

  • せっかく2つ以上やれる能力があるのに一方にフタをする

というデメリットがあります。
それは会社の経営でも能力開発でも同じことで、選択と集中は一見するとものすごいパワーをかけられるように見えますが、諦めている部分も多いのです。

タイミング

また、物事をやるのに「期が熟す」などといいますが、やるためにベストなタイミングとか、やるために必要な時間の確保とかは、いつでも出来るわけではありません。
彼女にひたすら求愛し続けても、どんどん逃げていくのと同じです。

というように、物事にはできないタイミングというのが何度も訪れます。
そのときどうしますかね?ブラブラするんですかね?ポカーンと青空を見上げているのでしょうか?

とはいっても現実的にできんだろ?

ということはあると思います。

前述したとおり「せっかく出来るのに」やらないという手はありません。
他が忙しくてできないときは、当然できないのですが、他はいつも忙しいわけではありません。どこかで暇なときが訪れます。

そのときに、やるんですね。

もし「〇〇をやるために〇〇をやらない」ということで全くやらずに、考えもしないまま放置していたらどうなるでしょうか?
そうすると、それは本当にできなくなります。

だから、やれる時間がなくても頭のどこかに覚えておくとか、時間があるときに少しやってみるとかすると、その能力をある程度維持することができるでしょう。

自分の場合

仕事でも趣味でも、いままでさまざまなことをやってきました。
しかし、多くのことは、現在まったくノータッチであり、本当にもったいないと思います。
少なくとも仕事に関する能力は、すべて活かしたいのが正直な気持ちです。

プログラミング、システム開発も何年もやりましたが、最終的に自分には向いていないと思って諦めました。
でも、現代ではノーコードなど、いろいろと手を抜く方法があったり、基本的なアーキテクチャの概念があればできることがあります。
その意味で、その分野のことを全部忘れてしまうのは非常にもったいないと、この一年を通じて感じました。

少しずつどこかで掘り起こして、なんらかの成果につなげられたらいいなと考えています。

事例

大谷翔平さんは二刀流を押し通しています。一つに絞ればもっとすごいのでは?と思いますが、90%のものを100%にするのは非常に大変で、それより90%を2つ達成する方が楽なのでしょう。

シンガーソングライターの小椋佳さんは銀行で勤め上げつつ、芸能活動でも大成しました。
よって「〇〇をやめなければ〇〇ができない」ということはないはずです。

まとめ

いろいろなことができる人、さまざまなことに考えが及ぶ人は、あえてどれか一つに絞る必要はないと思います。

あまり得意ではなかったとしても、実際にやっていたり、興味があったりするようなことは大切に温存して「やめてしまわない」ようにするのがよいと思います。
やめてしまうと喪失感がいつまでも漂います。現状、役に立たないように見えても、そこに意識を向けることで別の可能性を見出せるかもしれません。

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