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マリーン "Left Alone" と StarDust

1986年の角川映画「キャバレー」は見なかったが、横浜・瑞穂埠頭にある StarDust には行った。

乗っていた友人のクルマはピアッツァ・ネロかもしくはセリカ。
埠頭に止めると後ろからアメリカのパトカーらしきものが追ってきた。夜だからよく見えないのだが、ヘッドライトと何かランプのようなものが点滅していた。
どうやら米軍施設の境界線を越えたらしい・・

かなり驚きながら再び別の場所に車を止めて StarDust に歩み寄り、ドアを開けた。
バーだから当然ながら暗い。
ジュークボックスがあった。
カウンターのなかでは老婦人がシェーカーを振っており、上部にはステンドグラスのような飾り物が横たわっていた。

カウンターに着いて、ソルティドッグを注文したと思う。
すると横に、派手にリベットが付いた革ジャンを来た男がバサッと着席し、

「疲れたよ」

と一言つぶやく。
なんだこいつは (@__@)3

・・・・

その後の記憶は定かではない。
帰り際にとなりの POLESTAR の海側の窓から中を見てみると、大勢の人々が踊っていた。

「なんかあぶねーな」

友人は苦笑いしながらそうつぶやいた。

あの夜は不思議な夜だった。
あのような場所は他では体験したことがない。
まるで映画のシーンのようであった。

潮の匂いに絡むように、夜霧が立ち込めているような気がした。

マリーン "Left Alone"

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