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自分が、自分の最強バディ。【メンタル・クエスト 心のHPが0になりそうな自分をラクにする本/鈴木裕介】

“人生、ハードモード“

生きるのって難しい。

未知のものだらけで、一寸先は闇。生きづらさなんて、いつどこで、どんな風に生まれるかすりゃも予測できない。

だけれど、そんな暗闇を照らす一筋の灯火、目に見えないものに恐れていた自分の心を、そっと包み込んでくれるような存在。それがこの本じゃないかなと感じました。

・周りをいつも気にしてしまう

・自己嫌悪に陥りやすい

・自分の辛さを理解してくれる人がいなくて苦しい

こういった、どこか自分自身に対しての大きな「悩み」「苦しさ」を抱えている人はもちろん、

・自分が嫌いなわけじゃない、でもどこかモヤモヤする所がある

・こんな風な悩みを抱えている友人がいて、なんとか救ってあげたい

どんなに小さなことであっても、こういった心のモヤつきがある方にぜひおすすめしたい、、。

踏み出したい一歩がある、踏み出し方がわからない、そんな人達の背中をそっと後押ししてくれる一冊です。

本について​

おはこんにちばんわ!愛眼です。

先日、とても優しさと愛の詰まった本を読んで、心に響いたのでご紹介したいと思います。

『メンタル・クエスト 心のHPが0になりそうな自分をラクにする本』著:鈴木裕介

この本では、ライフワークとしてメンタルヘルスに取り組まれているお医者さん、大のゲーム好きドクター鈴木さんによる「生きづらさを抜け出す攻略法」が分かりやすく書かれています。

4つのステージに分けて、このハードモードクエスト攻略法が述べられており、以下のようなステージ分けで構成されています↓↓

Stage1: ハードモードを抜け出す最重要アイテムは「三つの信頼」

◉「自分人生、なんとかなる!」と思えるようになるためには?

 ①自分は大丈夫(自分への信頼)

 ②他人は大丈夫(他人への信頼)

 ③世界は安全で、怖くない(世界への信頼)

この三つの基本的信頼が必要。

◉なぜ生きづらさが生まれるのか?

⇨「自分の予期が信じられない」状態、いわば「予測誤差」が起きるため

Stage2: 自分と言うキャラクターの「タイプ」を知る

⇨自分と言う「キャラ」のタイプ、能力、特性をよく知る

Dr.ゆうすけさんが、生きづらさを抱える人のハードモードな人生からの回復を考える時に、いつも提示されている基本方針がこちら

①まず自分のことを深く知る

②自分がなぜ困難な状況に置かれているのかを構造的に理解する

③自分を不幸に導く特定のパターンや思考のトラップ(見えない敵)の存在に気付く

④パターンやトラップにはまらない、別のやり方を試してみる

対「生きづらさ」戦において大切なことは、徹底的に「自分を知る」こと!

◉3つのタイプ

タイプ①:うつになりやすい「真面目な英雄」タイプ

タイプ②:敏感すぎて生きづらい「繊細な魔法使い」タイプ

タイプ③:「心の間合い」における「近接型・遠隔型」タイプ

Stage3: 頭に巣食う「見えない敵」に気づく

⇨自分のようなタイプの行動や思考の傾向(クセ)を知り、なぜ自分がハードモードに陥っているのかを構造的に理解する

◉見えない敵

①べき思考  ②反芻思考  ③自責思考と他責思考  ④二分法的認知  ⑤理想化  ⑥見捨てられ不安 ⑦自己れんびん

Stage4: 「自分のクエスト」を生きるための攻略のヒント

⇨実際の人間関係の構築やストレス対処に役立つ知識・スキルをインストールする

◉キーアイテム

①分人主義  ②小確幸  ③体内時計  ④批判への向き合い方  ⑤コーピングレパートリー  ⑥自己決定

◉コンテンツ処方について

このように、生きづらさからの攻略法として、「自分を知る」「なぜ生きづらさは生まれるのか」など根本的かつ身近な視点から掘り下げられています。

優しいイラストとRPGゲーム風に置き換えられた説明が、めちゃ分かりやすいです。

Dr.ゆうすけさんについて(鈴木裕介)

鈴木 裕介
すずき ゆうすけ|秋葉原内科saveクリニック院長
内科医・心療内科医・産業医。秋葉原内科saveクリニック院長。高知大学附属病院、細木病院、一般社団法人高知医療再生機構に勤務後、ハイズ株式会社でコンサルタントに。
2018年「セーブポイント(安心の拠点)」をコンセプトとした秋葉原saveクリニックを高知時代の仲間と共に開業、院長に就任。また、研修医時代の近親者の自死をきっかけとし、ライフワークとしてメンタルヘルスに取り組み、産業医活動や講演、SNSでの情報発信を積極的に行っている。

↓Dr.ゆうすけさんのnoteはこちら

↓Dr.ゆうすけさんのTwitterはこちら

https://twitter.com/usksuzuki?s=20

自分のクエストを愛してあげる。

この本を読み終えた後、心の開放感が半端じゃありませんでした笑

自分と重なる部分、共感はできるけど「自分はきっとこうではないはずだ」と避けてきた一面、心の内側が直接手で触られたような感覚で、正直読み難い箇所もありました。しかし、自分の新しい一面を発見でき、自分はどんな人間なのかについて立ち返ることのできた、貴重な時間だったと思います。

また、自分についての理解を深めるだけでなく、同時に友人や家族、大切な相手との関わり方についても考えるきっかけとなりました。

「どうすれば生きづらさから抜け出せるか」という問いに直接的な答えを出すのではなく、「自己理解」という根本的な部分をキーに多種多様な攻略法があると提示してくださり、どれだけ上手くいかなくても必ず自分だけの出口がある、という風に励まされた気がします。

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この本を読んで、インスパイアされた思いが二つ。(本を通して感じたこと)


一つは、

「人間って、ほんと憎めないな。」

ということ笑

人生の中で生まれてくる痛みや傷、涙、

そういった感覚・感情って、実は自分を追い込み傷つけるようなマイナスなものではなくて、何よりも素直に自分にSOSを送ってくれる、「真の代弁者」だと感じました。

傷や痛みがなければ、私たちって「自分は今、大変な状況に置かれている」と認識する事も出来ないし、心と身体の怪我に気付くこともできない。

自分を「守る」ためにこう言った感覚が備わっているのだと考えると、自己嫌悪すらも尊いなと思います。

・自分を成長させる「自己嫌悪」

いわば、見えてなかった自分そして世界を広げてくれる、そんなボーナスステージ的存在。

普段とは異なる視点で自分を見つめることで、知らなかった自分、新しい自分と向き合う事ができ、自分の強さも、弱さも知ることができます。

強かでブレない自分を作るには、自分の「強さ」よりも「弱さ」を知り、優しく包み込んであげることが大切だなと感じました。


でも、自分を否定しそうになる瞬間っていうのは本当に辛いし、怖さがある。自己否定に陥ってしまうと、何を信じていいのか何が正解で真実なのか、見える世界全てが疑いの対象になってしまうくらい不安定になる人も少なくない思います。

だから、心の叫びに気付いても「本当の自分」に背いてしまう。

だけれど、そんな自分の認めたくない自分も、自分。大切な存在。

寄り添ってあげることで、もっと柔軟に優しさを持って生きることができると感じます。


・最強の仲間

二つ目は、人生の最強バディって「自分自身」だということ。

自分→相棒&ライバル&恋人でもある存在

今この場にいる自分▶︎これまでの人生の「自己決定」の結果

常に、この世界をどう捉えるか、どう周りと関わっていくか、どう生きていくか、それを決定し実現させるのは「自分」以外の何者でもありません。

ずっと人生を共にしていくバディとして、自己をもっと肯定してあげたいと思いました。

それと同時に、相手にも相手なりのクエストがありバディとの関係性があるんだということを忘れず、互いを尊重う大切さ、、改めて実感しました。


そんな、生きることの原点に立ち返ることのできた時間だったと思います。



最後まで読んでくださり、ありがとうございます。


人生、何が起こるかわかんないし、推しの漫画が終わるまでぜっったい死ねないし、とにかく、どんな壁が来ても「生き抜こう」と思えました笑




明日もいい日になりますように。

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※ 8月16日(日)13:00からのInspire Highでのライブ配信講座、内科医 鈴木裕介と考える「生きづらさはどこからくる?」の読書感想文企画に参加しています。
Inspire Highの詳細はこちら
https://www.inspirehigh.com

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