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朝型の人たちは面構えが違う。

タリーズの話である。おそらくほとんどの店員さんは学生のアルバイトさんか、旦那様のいる女性のパートさんなんだろうと勝手に想像する。少なくとも私より明らかに年上そうな男性は、いない。
タリーズは7時から22時まで営業で、ほぼ間違いなくシフト制で回しているだろう。
私は毎日通っているので、朝いる店員さんの顔もだいたい覚えてしまった。みなさん愛想もよければ手際もいい。よくあの朝の時間帯のオーダーを捌けるな、と思う。それに全然人にぶつからない。本当に見習いたい。

タリーズのコーヒーを頼むとその日、同じお店にレシートを持っていくと二杯目を150円で購入することができる。ご存知の方には何を今更な話だと思う。

たまに、仕事終わりにこのレシートを持って夜の7時くらいにコーヒーを買いに行くことがある。当然のことながら朝見かける店員さんは一人もいない。(もしいたら明らかに労基違反なので、見つけ次第通報したい)
不思議なことに、夜の店員さんは雰囲気が違う。朝の人と同じくらいの世代の人で、別に何か手際の悪いことをされた訳ではないのに、朝の人に比べると頼りない。

なんだろう、とここ数日ぼんやり考えていたのだが、多分、朝にいる人の方が、シュッとしている。
もっと具体的にいうなら、生き生きしているというか、押し付けがましくないパワーのようなものがある気がする。

私がコーヒーを買いに行くのはいつも朝の7時半すぎくらい。つまりその時間帯にお店にいる人は開店前の時間に出勤していることになるので、遅く見積もっても6時半くらいには出勤しているだろう。逆算するとどんなに近場に住んでいる人でも5時半くらいに起きて、6時くらいには家をでる。あくまで最短で計算しているので、本当はもっと早起きだろう。
それを私の観察する限り、毎日ではないが週に3回程度、習慣にしているのだ。
そこまで想像してなるほどな、と思った。
もし学生の頃の私が、このお店に勤めていたとして、 -7時から22時まで選択肢があったら-、多分、朝の時間帯は選ばない。
この時間帯は出勤前のビジネスパーソンが大挙として押し寄せる時間帯があって、その時間に限ってたった3人で回している時すらある。そこをあえて選んで、早起きして、笑顔を絶やさず毎日働いている。きっとシフトが終われば家の仕事か大学の授業かが待っているだろう。
単純に尊敬に値するな、と思った。朝早起きするというのは、周りの大きな流れに逆らう方向だ。つまり、夜更かしして、遅くにだらりと起きるのは抵抗しなくてもできる。大都会においてはそれがマジョリティだからだ。けれど早起きは、自分を律する事抜きになし得ない。もしかしたら早起きの方が楽だという人がいるかもしれないけれど。

確かに、早起きしている方が私自身体が軽いような気がする。もしかしたら、知らず知らずのうちに彼らのパワーに影響されているのかもしれない。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!