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作法が生み出す共生の形 第37回大阪作業療法士学会②

師走の只中、毎日慌ただしいですね。
皆さま、お気を付けてお過ごしください。

慌てて行動するといい事がありませんよね。
物を落として壊したりとか、人に話しかけられても生返事で何を聞いたかわからない、とか。

先日の学会で、「湯にバーサル茶会」というセッションがありました。
お茶を点ててくれる人も頂く方も、少し背筋が伸びるような感じ。
それでいて気軽に、おいしくお茶をいただく。
一服すると心が落ち着きます。

茶の湯とは和の心。分け隔てないバリアフリーな関係作りにも通じている気がします。

リハビリであれ相談援助であれ、人と向き合う時に心が騒がしいままでは相手の仕草や表情、言葉を見落としがちです。相手の思いを取りこぼしたり、傾聴しないといけない言葉を、遮ってしまうこともありませんか。

作業の前に心を沈めること。手を休めて心を落ち着けると、いつもと違う声が聞こえてくるかもしれません。
丁寧な作法が作り出す心地よい時間と空間は、誰もが共に暮らしていくための知恵が込められているようでした。


皆さん急がしい時こそ、お茶にしませんか?

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