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女の私

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ほろ苦。たぶん…恋してたとき。
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恋とは?

恋には昔から不器用だ。

意識した瞬間、その人とは話せなくなる。

どこか遠いところに行ってしまう。

そんな不器用な女が、20代の頃一目惚れをした。

目と目が合って、あっという間の出来事で、自分でも驚いた。

何かが大きく周り出していく。そんな感覚だった。

強く惹かれて、そうなるまでに時間はかからなかった。

しかし、彼は多くの人を愛せる人だった。

彼は女友達も多かったが、私と

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恋愛系の物語についての好き嫌いを語ってみる

恋愛系の物語についての好き嫌いを語ってみる

Audibleにハマっている事を以前記事にした。

私にとって朝と夕方の通勤ドライブに欠かせないものである。

「恋愛モノ」…は正直苦手な方。

少女漫画は好きだったが、ガッツリの恋愛系にはのめり込めなかった。

私にとっての恋愛とはいつも「片思い」であり、「両思い」ではない。

だから、「両思い」の展開にあまりついていけない。

友達から聴く「両思いだったみたい。」的な話も、嬉しいような、羨まし

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ブルーハーツと君と…

ブルーハーツと君と…

「これ…。良かったらさ、聴いてみて。」

綺麗な横顔の「彼」から、そう言って渡された一枚のCD…。
高1で同じクラスだったが、一度も話した事は無く、高2の時に男友達から「どうやらlemon Sodaと友達になりたいらしい」と伝えられ、メアドを交換した事がキッカケで、CDの貸し借りが始まった。

渡されたCDは白地にブルーのロゴで「THE BLUE HEARTS」と書かれていた。
1995年にリリー

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今日の気分

今日の気分

「オリビアを聴きながら…」

幼い頃に母の車の中のカセットデッキから流れて来た曲。

子どもの頃は意味もわからずメロディラインが好きで口ずさんだ。

恋人に別れを告げた時に聴いて泣いた。

今、この年齢になり自分と向き合っているときに聴いてグッとくる。

どんな幻でも、安っぽい理想を追い求めて、憧れて、追いかけて必死だったあの頃。

最近はどんな自分も少しばかり愛おしい。

なんとなく好きで…

なんとなく好きで…

その日は「しとしと」と冷んやりした雨が降っていた。私は末の娘を連れて雨宿りをしようと屋内遊技場に入った。おてんばの娘は遊具を見るなりパっと駆け出したので、「待って待って〜」と声をかけて私も急いで中に入った。

ふと、右側にある2〜3歳が遊ぶ背の低い滑り台に目を向けた時だった。

彼だ…。

白いTシャツにジーンズを着て、髪は茶に染めていたけど、毛先は色が抜けた短髪だった。力強い目元と雰囲気は中学時

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