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古事記は勝ち残った天皇家の記録 負けた側の記録は残っていない

トップ写真 鹿児島にある鹿屋航空基地資料館内 零式戦闘機


正史と牌史


昔、師匠に教えてもらったこと。
歴史には正史と牌史がある。

正史とは、
時の権力者によって書き換えられた
嘘の歴史。

牌史とは、
新しく権力を握った者によって、
都合よく書き換えられる前の真実の歴史。

私たちが教科書で教えられてきた歴史。
それが正史と言えるでしょう。

本当は事実ではないけど、
時の権力者によって都合よく改ざんされ、
月日が経つと共に、
真実は忘れ去られ、
時の権力者によって作られた物語が
真実となって行く。

後の世を生きる人たち。
50年も経てば、
都合よく改ざんされた歴史に、
疑いすらもたず。

本当の歴史(牌史)は
このように忘れ去られて行くのです。

今も世界の中、
戦争もしくは紛争があり、
双方がお互いの主張を展開。
やがて決着がつくと、
勝ったものの理屈が正史となる。

50年も経てば嘘がほんとに変わる


我が国日本。
先の大戦にて、
自衛のために戦わざる得なかった。
そう主張。

戦勝国側は、
日本は侵略戦争をしたから
原爆を落とされても仕方がない。

戦後50年も経てば、
どっちが正しいとかの議論もなく、
勝った側が書き換えた歴史(正史)に
疑いすらもたない若者が育ち社会を形成。

広島 原爆ドーム

戦後に至っては、
歴史、地理、修身を教えることは禁じられ、
戦後の教科書は、戦前の物と大きく改定。
その教科書で育ったのが私たち。
教えられた内容に疑いすら持たない。

こんなことが、
権力者が変わる度、世界中で行われて来た。
多かれ少なかれ、自分たちに都合の良いように。

グアム島にある鎮魂社
日米両軍による激しい戦いがありました
日本兵が築いた塹壕がそのまま使われています

天皇家と敵対した側の記録はない

古事記や日本書紀は天皇家の歴史であり記録。

私たちは、古事記や日本書紀があることで、
神話や記録を通じて、
なんとなく知ることができます。

多くの人が目を向けない史実。
天皇家と敵対していた側の記録。
残っているのでしょうか。

ヤマトタケルのお話。
武勇伝として残っています。
ですが、敵対し、
制圧された側の記録は聞いた事ない。

熊襲とか蝦夷とか表記され、
野蛮な民族であったと言われる部族。
果たして本当なのか。
そう簡単に制圧できない実力者であったはず。

鹿児島霧島神宮奥の院

東日本や東北地方に残る古代遺跡をみれば、
素晴らしい文明を持った部族であった。
そう思うのです。

青森 三内丸山遺跡

負けた側の記録。本当かもしれない歴史。
それは勝者によって書き換えられている。

私たちが習った歴史も、全てが真実ではない。
かもしれませんよ。

古事記も改ざんされたのか

正史と牌史という物の見方。
歴史の勉強をされるにしても、
それ以外でも、使ってみると、
また違う見方ができて面白い。
私はそう思います。

古代史の分野では常識。
日本最古の歴史書といわれる古事記。
時の権力者であった藤原不比等さんによって
(家計図調査で、
藤原不比等が先祖という結果だったので、
敬称で、さん付けてます。)
改ざんされたと多くの識者が主張。

それにより、
未だに解明されない古代史の闇。
天皇家の出自や古事記ストーリの場所。
1300年後の現代でも確証に到っていない。

記録は処分されても口伝は残っている

もし、
天孫系と戦った出雲族の記録。
神武天皇と戦った側の記録。
ヤマトタケルと戦った側の記録。

出てくれば、また面白い展開になる。

もちろん、勝った側に都合の悪い記録。
これは消される。
戦後の日本でも、
戦勝国に都合の悪い書籍は処分されました。

広島江田島 海軍兵学校 敷地内にある資料館に展示している資料等、敗戦後、すぐに隠した
 没収されるから

でも、その地を訪れてみて気づくこと。
悲しく歴史上から消された先祖のDNA。
それは現代を生きる子孫の中に残っている。

熊襲、隼人と呼ばれた鹿児島地方の人たち。
接している友人からは、
どこか倭民族とは違う、
誇りというかプライド。
強く感じることがあります。
(良い意味ですよ)

鹿児島 照國神社 一種独特の気 十字の神紋
ご由緒

また、各地方を尋ね、
神社を巡る楽しさ。
記録としては消された史実。
口伝として残っている。

そんな、ご当地でしか聞けないお話。
拝聴するのも、地方神社巡りの楽しみ。

今日は二つの歴史観。
正史と牌史について書きました。

一方思考に陥らず、
古代史を楽しんでくださいね。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます。



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