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共働きの日英バイリンガル子育て⑦〜効果的なアウトプット機会の設定〜

これまで保護者の心構え、無限課金に陥らない方法、効果的なインプットコンテンツなどについて経験をもとに私見を連ねてきました。本記事では「インプット」と対にして考える「アウトプット」の機会設定について述べていきます。

この記事を書く背景

我が子に実施してきた英語アウトプットのための活動(習い事)の一部は費用の割にあまり効果をもたらさなかったなあと振り返ることがあります。その経験を皆さんと共有し、少しでも「あまり意味なかったなあ感」を和らげ、誰かの役に立てたのだからむしろ良かったのだと昇華させたいです!もちろん、これはヒットだなあという実感を伴うものも共有させてください。

効果的なアウトプット機会の設定要件

様々な方法を試した結果、この考え方でアウトプット機会(=自ら英語を発する場)を設定すると効果が最大化されるのではないかと考えるに至りました。尚、ここで言う「効果的」とは、後に子供の安定的な英語アウトプットにつながるという意味での効果です。また、アウトプット機会とは、英会話教室など、英語での発話を促される場を指します。

〈時期〉
3歳前後〜10歳頃
(それ以降は本人の希望次第)というのが結論です。

開始時期として3歳前後をおすすめする理由は、人とのコミュニケーション能力や社会性を司る脳の前頭葉が3歳頃から急激に発達し始めるからです。もちろん個人差はありますが、0歳〜2歳の保育園児たちをみているとよくわかりますが彼らは周囲との関わり合いを楽しむというよりは基本的に1人でもしくは先生と遊んで(もらって)います。3歳児クラスのお便りでは先生たちがよく「お友達との関わりも増えてきました」とか「時々喧嘩に発展しますが、ごめんねと言えることも増えてきました」と書くのもその表れ。

つまり、コミュニケーション能力を司る前頭葉が発達する前にコミュニケーションによるアウトプットの機会を創出する意味は何でしょうか。1時間あたり3,000-5,000円程かけるほど自宅教育との差はありますか。私はその時期は確実な自宅でのインプットを行い、インスタグラムの英語ペラペラ保護者が子供に英語を教える様子を観察し,つたないながらもそれを真似てアウトプットの補助を行い、浮いたお金は積み立てニーサの資金にして将来の留学費用のために運用したほうが価値が高かったかな〜。と考えています。そういうことで、アウトプット開始は3歳以降だなと。

10歳頃までは続けたい理由については、こちらの記事をご覧ください。

1歳の息子を連れて行った英会話教室の体験会。ハイハイ男の制御は不可能だった

〈一回あたりの時間〉
そんなに長くなくて良いです。七田式教室によると3歳児が集中できる時間は多くて4分間です。各種幼児教室の体験に行くとわかりますが、子供を飽きさせないために4分〜5分に一度場面転換をしたり実施事項を変えたりして飽きさせない工夫がされています。この計算で行くと3歳の子供は40分間の英語教室では10種類の学びをするわけなのでとても疲れます。また、3歳は疲れるとぐずります。機嫌よく楽しんでいるうちに終わるのが次につながります。

もちろん4歳、5歳となると成長とともに集中力がついてきますし、小学校に入学すると45分間授業が開始しますのでそれぐらいが目安。もちろんお金がいくらでもあるのなら、かつ保護者のエネルギーが無限大であれば数時間の高額クラスに入れるのも選択肢に入るかもしれませんが、この記事はその前提には立っていないため、結論としては1時間弱ぐらいでOk。

〈頻度〉
1回あたり1時間弱ぐらいで良いとはいえ、定期的であることが大切です。子供が「今日はあの日だね!」とわかるぐらいなので、週に1回が理想。

細く長く努力し続けられる人が能力を伸ばすんだな。と年齢を重ねると共に実感していますが、殊に音楽と言語に関してはそう言えますね。いつか人を採用する立場になることがあれば、音楽と言語に秀でた人がいればその人は継続的にコツコツと努力し続けられる人なのだと解釈します。すいません傍道にそれました。

効果的な方法

私の結論:共働きの英語アウトプット機会設定は自宅でがネイティブ家庭教師がベスト。

〈結論に至るまでの長い旅路〉

サマースクール

など、長期休みの数日間の集中プログラムは内容は確かに魅力的でした。しかしこの方式は費用に見合うほどの効果があったかと言われると微妙です。上に述べたように、大切なのは細くても定期的に長く続けることが言語学習の基本だからです。

2つ良かったことがありました。同じように子供にバイリンガル教育をと考えて悩みながら試行錯誤する近所の保護者たちと知り合えたことです。おすすめyoutubeプログラムや、近所の英語の絵本の読み聞かせ会などの情報交換を楽しくできました。あと、子供にはこうやって語りかけるんだという学びになったことです。レッスンを自宅で私の身体が覚えるまで真似をしました。

インターナショナル幼稚園

の見学は2件行きました。一方は、園に一歩入ると基本的には英語のみかつ理想的な環境でしたが、保育園的な時間の預かりを含めると月15万円を超えたため諦めました。私自身小学生のときは某言語がペラペラだったのに今はさほど話せないので、たとえ幼少期の今ペラペラになったとしても継続しなければ私のように忘れることを身をもって知っていたからです。今はこの額を投資するタイミングではないなと。

2件目は月5万程度だったので気持ちは揺らぎましたが、「以前は園内では子供達の間でも英語を徹底していたが、子供達が先生の口調を真似して命令口調で会話するのをみて今は日本語可としている」と説明を受け、実際子供同士では日本語で会話しているのを見て入園を断念。「それはpleaseを付けるように指導すれば良いだけなのでは‥」と思ってしまい、指導への熱意を信頼できなかったことが入園断念の理由です。

小学校入学を見据え、

某大手英語学童

の見学にも行きました。「ここでは子供達は毎日英語シャワーを‥」と説明を受けましたが、なんと学童生徒20名に対して先生は1名とのことで、それじゃあ英語シャワーは届かぬと見送りました。その流れで

大手英会話教室

も3件体験に行きましたが、なんかこれ内容の割に高い気がする。と目が肥えてしまった私は見送りました。。

仕事復帰後は昇格と共に業務の多忙さが増し、また他の習い事(水泳・公文)との兼ね合いもあり、送迎不要で自宅でできる

オンライン英会話

を試しました。4歳当時の我が男児には早すぎたようで、開始数分で席を外してしまいレッスンになりませんでした。これは今も諦めておらず、あと半年したら再度挑戦予定です!

オンラインがダメなら自宅に誰か来てくれないかと考え、大学生時代に教務課がよくわりの良いバイトの張り紙をしていたことを思い出し、

近所の大学4件の学生課

に英会話家庭教師のバイト募集のメールをしました。そのうち3件から返信があり、2件からは「個人からのアルバイト募集は受け付けていない」と理由も添えてお断りされました。考えてみると当然ですよね。アルバイト募集を装ったただの変人なのかもしれないわけで。

〈辿り着いた先は家庭教師〉


最後に辿り着いたのが

個人同士の家庭教師紹介マッチングサイト

でした。募集条件は以下です。

・科目 英会話

・時間 土曜日か日曜日の朝7〜8時の1時間

・内容 起き抜けの子供と共に楽しく英会話しながら朝食を一緒にとり、その後英語で一緒にお絵描きや絵本読みを楽しんでくれるかた。その間私に家事をさせてくれるかた。メインは長男だが、次男が寄って行っても一緒に遊んでくれる方。

・特記事項 ネイティブ歓迎。発音に自信のある方。日本人だったとしても、日本語を話せないことを貫いてくださるかた。

こんな人いるのか?と不安でしたが、自分の常識で判断してはいけません。世にはいろんなかたがいらっしゃるものです。すぐに英語どころか3か国語ペラペラ秀才女子大生(当時アメリカ留学中)から応募があり、帰国後スターバックスで面接後、すぐ決めました。

子供達は慣れるのに2ヶ月間ほどかかりましたが、先生が大好きで毎週楽しみにしていました。一緒に朝食をとる→英語の絵本を読んでもらう→室内で一緒に遊ぶ の流れが多かったです。私には娘にはいないので、娘がいたらこんな感じだったのかなあと彼女の人生を応援したい気持ちで毎週たのしみでした。(気持ち悪いので言いませんでしたが)

家なので通学時間ゼロその間家事ができます。子供達が徐々に英語でアウトプットしはじめる成長も身近で感じられます。終わった後、すこし時間をおいて公文に出かけ、終わり次第スイミング教室に行き、ランチ後帰宅し午後から公園へ。こうして私がどうしても避けたかった「共働きだから習い事をさせてあげられなくて‥」という後ろめたい状況を回避できてほっとしました。

尚、家庭教師のお姉さんがきてくれる土曜日朝7時というのは共働きだとわかると思いますが部屋の散らかり度最高潮です。これに関しては、「ごめんやけどあなたもいつか共働きで子供ができたときにわかると思うから、どんなに足の踏み場がなくてもごめんなさい!」と事前謝罪するという強行手段で突破しました。目的優先です。保護者のメンツなど二の次です。

5歳男子が、考え込んだあと先生の口調を真似て「well‥」と話し始めた時。我が家の空だった車庫に車を見つけて「hey mom,you got a car!?」と叫んだ時。動物園で「Wow there are so many pinguins...!」とつぶやいたとき。感動したものです。教えていないのに過去形を使っている。複数形を使っている。涙。

土日にはインターナショナルスクールのフードフェスタなどの英語に触れる機会のあるイベントにもなるべく出かけて、見た目の多様性にも慣れさせるようにしています。最近お小遣い制度を開始したので、小学生になったらそこで買い物をするようになるでしょう。その時のコミュニケーションが今から楽しみです。来年は米軍基地のイベントにも連れて行く予定。日本にいてもいろいろな機会がありますから、当たりかハズレかわかりませんが、行動あるのみ。これからもいろいろ試して、また記事を更新していきます。

次は、日常的に子供のアウトプットを促すための私自身のための涙ぐましい努力について記事にしてみます。暇なんか?と引かないでください。さほど暇ではないので。

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