見出し画像

ハイビスカス

目覚めると、一瞬混乱した表情で周りの部屋を眺める。不思議な気持ちが体に広がる。この親しみ深くも遠い景色。家のリビングルームだ。あら?ソファでうとうとしていたのか?

久しぶりに私の庭をみえている。大きく変わっている。バラの華麗なお花が咲き終え、もらった夾竹桃はすごく成長して丈夫になり、もうすぐ咲くだろう!本当に楽しみにしている。唯一の残念なことは天気だ。夏なのに信じられないほど寒くて、雨が止まらない。そんな庭の隅でハイビスカスが咲いている。ハイビスカスはとてもトロピカルなイメージがあるでしょう?暑い太陽で日焼けしながら、キラキラしている海を楽しむイメージ。それなのに、ジャケットが必要なほどの寒さでも、ハイビスカスは元気だ。

賑やかな緑の葉っぱに、小さな水玉が落ちて、小さな水たまりができている。重すぎて下の肥沃な土にあふれてしまう。ここには似合わない気もする。この景色と全然調和していないように感じるかもしれないが、違う。順応して強く輝いている。

そして似合うのことについて、一本調子すぎるととても退屈だ。だから、異なる要素があれば、退屈な部分も雰囲気がすぐに華やかになる。だから、今周りに馴染めていなくても、気にしなくてもいい。目立ってユニークでいいことだ。そう考えて、再びブランケットを手に取り、ソファに横になる。まだ起きたくない。朝ごはんを作る代わりにまた寝てしまった。ゆったりとした、穏やかな朝だった。

#エッセイ部門
#哲学
#花
#人生
#日常
#庭
#植物
#エッセイ
#文芸
#夏
#考え
#朝

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?