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牡丹

土曜日です。忙しい一週間が終わり、やっとリラックスできる時間がやってきました。何も予定がないので、庭で朝日を浴びながら過ごしたいです。庭の奥にはブランコがあります。そこに座って、鳥のさえずりを聞きながら本を読んでいます。朝は太陽の光がまぶしく輝いています。

朝から夜へと時間が進む様子は、季節の変化に似ていると感じます。朝にはみんなが目覚め、新しい一日が始まる春のようです。昼ごろになるとランチを食べ、エネルギーが一番高まる夏のようです。夕方になって寝る準備をし始めると、夕日の光が次第に薄れていく様子は秋のようです。夜になると、周りは静まり返り、星と月だけが光を放ち、冬のようです。

朝や昼ではなく、まさに昼の前と言える時間帯です。今は夏の始まりで、今の時期は先ほどの話と一致していますね。まだ春の名残を感じることができますが、庭は夏の装いに変わりつつあります。春に咲いたツツジや桜を片づけ、ゆりやハイビスカス、アジサイなどを用意しようとしています。

そう思いながら、あれ?この香りは一体何でしょう?と考えました。本をそばに置いたまま、私は立ち上がり、とても柔らかく優しい香りの源を見つけました。それはブランコの近くに咲いている牡丹の花です。茎が低く、前には気づかなかったのです。この光景はなんとも興味深いです。牡丹の花は鮮やかな一斤染の色で、その花びらの大きさは女性の手ほどありますが、茎は低く短いです。

見ることはできませんが、その香りは素敵です。匂いをかぐと、貴族の宮殿の風景が頭に浮かびます。美しいお嬢さんたちが話していて、悩みもなく、豪華な宮殿で人生を楽しんでいる様子です。まさにそのような香りです。今、牡丹はどうすればいいのでしょうか?

もう少し大きくなるのを待って、切ってブーケにしたいです。それからブランコに戻り、再び本を手に取ります。ランチの時間まで読書を楽しみます。私にとって、これが素敵な週末の過ごし方です!

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