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「メリークリスマスショー」と「Kissin' Christmas (クリスマスだからじゃない)」

経済白書によるとバブル景気とは1986年12月~1991年2月の53ヵ月間。

まさにバブルが始まった1986年12月のクリスマスイブにオンエアされた豪華絢爛なテレビショー。それが「MERRY X'MAS SHOW」。(今考えると「テレビショー」というのがミソ。)

桑田佳祐が企画、音楽プロデュース並びに番組プロデュースにKUWATA BANDがクレジットされたこの番組。ドえらい制作費がかかっていそうだし、今考えるとホントにバブリーな番組だったなぁ。

ちなみに山下達郎「クリスマス・イブ」がオリコンチャートに初ランクインしたのが、これまた1986年12月。

ポップミュージックは時代とシンクロする証になっている。

自分の記憶だと、この1986年って世間ではまだそんなに「クリスマス、クリスマス」って騒がれてなかったような。クリスマス熱がヒートアップし始めたのはこの1、2年後からだよねえ。
赤プリ・高級レストラン・ティファニーのオープンハートとかを代表するいわゆる「恋人たちのクリスマス」モードに風潮がシフトしていったのは。

そして、この番組用に書き下ろされた曲。作詞:松任谷由実、作曲:桑田佳祐、編曲:KUWATA BANDの「Kissin' Christmas (クリスマスだからじゃない)」もヒジョーにバブリー。

番組のグランドフィナーレで出演者が勢揃いして一節ずつ歌い回し、大合唱するというスタイルは、
1984~85年に一世風靡した
USA for Africa「We Are The World」やBand Aid 「Do They Know it’s Christmas?」あたりの影響ではなかろうかと思われる。

もしかしたら、この類の日本版を作りたくて、この番組が製作されたのかもしれない。あくまでも推測。

ちなみにこの企画の言い出しっぺは吉川晃司。
大人の事情でテレビ局に調整をかけたのが桑田佳祐。
この辺の裏事情を話した吉川晃司のインタビュー記事があったが、どこかに行っちゃったのでまた見つけておきます。

当然の如く、桑田佳祐の曲先でユーミンに詞を託したそうで、番組中に、ユーミンがこう語っていた。
「ツアー先の名古屋で、電話でギャンギャンに(言われ)打ち合わせして、譜面が来るんだけど、桑田君のコブシが全部、譜面に起こしてあるんですよ。
それに全部、詞をはめたら、あとで膨大なチェックが入って、膨大な字数になって・・。」
のちに
「渡された譜面が、実はメチャクチャだった」
という逸話が残されている。

<2000.12.23記>
<2002.12追記>
<2023.12.22追記>

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