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『ハッピー龍イヤー!』 静嘉堂文庫美術館〜『国宝 雪松図と能面×能面意匠』 三井記念美術館

まだ少しお正月気分が残る中、橋本雅邦の《龍虎図屏風》を静嘉堂@丸の内、円山応挙の《雪松図屏風》を三井記念美術館に観に行って参りました。

比較的近所ということもありましたが、同じ日に観たことで非常に縁起が良い感じがしております。(勝手な思い込みですが…)

『ハッピー龍イヤー!』 静嘉堂文庫美術館

二重橋駅から直結の静嘉堂@丸の内。入館してまずは《龍虎図屏風》のある第三展示室に。
扉が開くと真っ先に左隻の虎が眼に飛び込んできました。

《龍虎図屏風》橋本雅邦 左隻

「うわー、これはカッケー!」と思わず心で呟きました。カッコ良すぎて勝手に笑みが溢れます。いやー、これはいい!

虎の手もデカい

屏風も普通のサイズだと思うのですが、何故か大きく感じるんです。虎のインパクトが強いからでしょうか?展示室の照明もちょうどよい具合で作品の良さが際立ってます。

奥の虎もいい表情。龍の風の勢いで竹がしなってます
《龍虎図屏風》右隻
龍のアップ 意外と優しそう

昨年の《重要文化財の秘密》@東近美で観れなかっのですが展示されていれば間違いなく目立っていたでしょうね。
カタログを見返してみたところ、本作を見た若き日の川合玉堂が感激し、学んでいた京都の幸野楳嶺の元を去って上京し雅邦に入門したと。川合玉堂の人生変える程の作品だったのですね。
後日、玉堂は本作に対して「明治大正の日本の美術界に於いて最も優れた逸品〜」と語ったようです。

近代日本画の兄貴分(表現あってますかね?)である橋本雅邦の凄さが実感できました。

《龍虎図屏風》橋本雅邦 重要文化財

『国宝 雪松図と能面×能面意匠』 三井記念美術館

続いて三越前駅から直結の三井記念美術館に。

タイトル通り能面だらけなのですが、今ひとつというか全く知識がないのでささっと通りすぎて展示室4に。ここだけ撮影可でした。

《雪松図屏風》円山応挙 国宝〜

全く違う絵ですが、《龍虎図屏風》と似た雰囲気を感じるのは気のせいでしょうか?
国宝というだけあって威厳を感じます。(単純…)

ぐぐっと近寄って観ると…

左隻のアップ

松の枝はちょんちょんと線を引いているだけのように見えます。雪の部分は白く塗ってるのでなく、白のまま残してるんですね。

ひいて観れば見るほど立体感と神々しさが増していくを感じがします。

応挙のパトロンであった三井家に久しぶりの男児が産まれ、そのお祝いに制作されたと言われてるだけあり、めでたさ満点。

三井家としてもこの作品が国宝になってるいる事に特別な感情と意味合いがあるでしょうね。

辰年の初めに龍虎と雪松ということで、ご覧頂いた皆様にとっても良き1年になればと祈念しております。

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