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猫と美人画とふくろう 東京国立博物館


メンバーズパスを使用して今年2回目のトーハク。いまのところ平日には行けてません…。

特別展「中尊寺金色堂」は入場待ちの列ができる程の混み具合。今回の目的は「博物館に初もうで」に合わせてのイベントでNFTの配布をしているのを先日気づかず、配布期間終了間際の週末に訪問。最初まごつきましたが何とか全てゲットできました。

常設展は前回訪問時と変わりないかなーと思っていたら近代日本画のコーナーが展示替えされてました。

《竹林猫》橋本雅邦 明治29年(1896)

竹林で竹に停まっている雀たちを、にこやかに猫が見上げています。お互い見つめ合ってる感じで微笑ましい。

「すずめちゃんたち久しぶり〜」な感じ?
「はーい、元気でーす」って言ってる?

竹林では猫と雀の関係でも穏やかに平和になるということでしょうか。

そして近日中に行こうと思っている千葉市美術館で開催中の「鳥文斎栄之ちょうぶんさいえいし展」の予習も兼ねて栄之一門の作品もチェック。

《風流五節句・人日》鳥文斎栄之
《正月遊》鳥高斎栄昌ちょうこうさいえいしょうの右側のアップ

鳥文斎栄之の門人が鳥高斎栄昌な訳ですが、並べると栄之一門であることがすぐにわかりますね。

すらっとして気品のある姿が美しいです。表情もきつすぎなくて上品。

鈴木春信や歌川国直の作品と比較しても、美人画としては栄之一門の作風のほうが個人的には好みでした。

《追羽子》鈴木春信


《羽子板持娘》歌川国直 子供と犬の表情が秀逸

今回一番良かったのは、こちらの作品。

ふくろふ?

江戸後期に近江国堅田藩主・堀田正敦が編纂した禽(鳥)の図鑑に描かれたふくろう。

いくらなんでも目がデカすぎて図鑑にしてはデフォルメしすぎですが、まあ何と愛らしいこと。

このページをあえてセレクトしている所に学芸員さんのセンスの良さを感じます。

ということでいつ行っても新しい発見や楽しみがあるトーハクでございました!

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