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漢の陣痛

それは突然やってくる

とある夜、横っ腹の少し下辺りに違和感を感じました。
「なんだろう、これ」と思いながら過ごしていたのですが、寝る頃になってくると痛みを感じ始めます。
翌日、少し残尿感があるかな?なんて思って過ごしていた夜、痛みと悪寒を感じました。
翌朝、仕事前にトイレに行った際、排出された水が赤かったのです。

第一石誕生

その時の上司に事情を説明し、仕事を抜けて最寄りの病院へ。
尿検査のために採尿したコップの中身は真っ赤でした。
そして医師からは「尿路結石」との診断が下されました。
「若いのに…」と言われつつ、薬と「とにかく水をたくさん飲むように」と言われ、仕事に戻り無理のない範囲でと言ってもらいながら過ごしました。
その夜は薬も飲んでいたのですが、これまで感じたことのない痛みが、例の横っ腹の下辺りを襲うのです。立っても座っても寝てもずっと痛い。
寝汗なのか冷や汗なのかわからないものと一緒に、一晩を過ごしました。
翌日、「石がいつ出るかわからないから、個室で座って用を足して、石が出たら成分分析するから連れてきて」と言われていました。
そして正午前にトイレに行った際、ついに私の第一石が誕生しました。
自分から固体が出る感覚と便器に残る物体。
大きさはミリ単位ですが、確かに自分から産まれ出たのです。
その夜、仕事終わりに病院へ連れて行って成分分析をしてもらい、99%の「シュウ酸カルシウム」であると後日判明しました。

~解説編~

実は、これまでに2回陣痛を体感し、石は3つ産み出しています(1つは無痛でした)。医療ドラマで「男性が陣痛のような痛みを訴えて…」というワードを聞いたらピンとくるくらいに詳しくなりました。
以下、サイトより引用しますと、
陣痛のような痛みは「疝痛(せんつう)」と呼ばれるものと、血尿が尿路結石の主な症状だそうです。

https://www.twmu.ac.jp/KC/Urology/disease/urinarystone/

尿路結石とは
東京女子医科大学 泌尿器科 腎臓病総合医療センター

本来は壮年男性(25~44歳)と閉経後の女性に高頻度にみられるそうですが、若い女性もトイレを我慢することが多いと発症することがあるそうです。私の場合は、その頃の食習慣が原因だろうと医師に指摘されました。確かにジャンキーなコーラとポテチペアや、脂っこい食べ物などを好み、水分補給もあまり気にしていませんでした。
その後、第2石を産んだのは翌年だったのですが、その際に詳しく検査したところ、私は腎臓の機能と尿の成分的に、酸性をアルカリ性にろ過する能力が本来より足りていないそうで、気を抜くとシュウ酸などの成分が固まって石になる可能性が高い体質だそうです。その検査結果を受けて、今でも高血圧や高コレステロール血症と併わせて尿酸値を下げる薬を飲んでいます。
石が大きく、自然排出が難しい場合は破砕除去の治療を受けたりする場合もあり、再発率も高いため、適正な数値を維持することと食生活に気を付けなければなりません。年齢と共に健康を求めるとは言いますが、私はどうやら20代からすでに人生を折り返しているようです。

いつなにが起こるかは本当にわかりません。
皆さんもお気をつけて。

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