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「俺の心拍数は3・3・7拍子」 母ちゃんのお腹にいる頃から生粋の応援団長。口から産まれたMr.昭和の営業はAIとどう向き合ったか?(後編)

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「未来の"はたらく"をデザインする」を掲げ、HR領域を軸足に"AIのサブスク"という前例のない挑戦を始めたFAITH inc.。その切り込み隊長が菅田健太だ。

前職の一部上場ハウスメーカーでは4年間でてなかった新人王を奪取。また、リクルート代理店営業時代は壇上の表彰台の常連にして、新規事業立ち上げにも参画。

有形・無形・商材・業界問わず、トップセールスとして売りまくり、稼ぎまくったこの男がなぜテックエージェンシーのFAITHにジョインしたのか。そしてAIという全くの未経験分野にチャレンジしたのか。菅田健太、その漢の流儀に迫る(後編)。


●求人広告よりも本業に投資した方が世の中のためになるから。

前編はコチラから

──今回もよろしくお願いします。

うん、よろしく!

──前回の衝撃発言”求人広告をぶっ潰す”。改めて補足してもらってもいいでしょうか。

正直、中小企業にとっての数十万円って血を流して稼いだお金だから、広告費じゃなくて設備費とか人件費に回せた方が絶対にメリットになるってのは、求人広告を売りながらすごく感じてたんだよね。

ぶっ潰すってそのまま書いてくれてもいいけど、“求人広告のない世界を作る”の方がより正確かな。

──”求人広告のない世界”。

求人広告ってあくまでも採用手法の一つでしかないから、もっといい採用手法が出てきたら自然と淘汰されていくと思う。FAITHはテクノロジーを駆使してそういう世界の実現を目指そうよと。その結果、●●ナビや●●転職が潰れると。

──物騒な話ではなく破壊的イノベーションですね。

(無視して)いわゆるメジャーどころの求人広告媒体って一回出すだけでも掲載料がすごく高いのね。

──私も取材同行するとよく聞きます。

大企業だったらそこまで負担にはならないけど、さっきも言ったけど中小企業にとって掲載料の数十万円ってお金は血を流して稼いだ利益。できるなら広告費じゃなくて設備費とか人件費とか本業に回せた方が、お客様の事業成長に直接つながるじゃん。

──確かに。

HR領域って求人広告だけでも市場規模ってだいたい1兆円近くあって、その中のたった1%でも本業のビジネスに投資できれば、大きな話をすると世の中全体の利益になる。それは昔からすごく感じていた。

──本当にその通りです。

予算面で求人広告を出したくても出せない会社だって山ほどある。お客さんの力になりたくてもなれない歯がゆさってHR営業やったことある人なら一回は経験したことあると思うよ。

●採用もシェアする時代。

──それで今FAITHでは新しい採用手法に携わっていると。

そういうこと。「トルフAI」っていうんだけど。

──AI。人工知能ですか。

要は採用に特化したAIのサブスク。チャットボットってわかる?

──あまりピンとこないです。

宅急便とか郵便の再配達サービスって今は全部チャット形式で日時設定するよね、あれがチャットボット。

──あーなるほど。

AIに応募者対応から簡単な書類選考、面接設定まで全部任せちゃうという。

──それがどう求人広告と置き換わるんですか?

応募があったその瞬間に面接設定が完了して、最短日数で面接までできるメリットって想像以上に大きくて。早い話それだけで採用できちゃうんだよね。

──えっそうなんですか。

例えば、アルバイトだと応募者ってすぐ面接してすぐ働きたいじゃん。気持ちが冷めないうちにクロージングまで持っていけると、採用CVRは求人広告の比にならないぐらい高くなるのよ。

──へえ、なんとなく応募者対応は早い方がいいのは知ってましたが。

みんな採用難っていうけど、実は歩留まりを改善するだけで課題解決できる企業ってすごく多い。

──自動だと応募者対応の抜け漏れもなくなりますしね。

この前某大手量販店の人事担当と話してびっくりしたのが、今の子って新卒採用ですら面接設定の電話に出ないんだって。

──え、LINEばっかりで電話する習慣がないんですか。

そう、内定まで全部メールで完結するみたい。大企業だと新卒採用って1000人単位でやり取りが発生するから工数が膨大だし、電話が繋がらなかったりと管理するのも二度手間三度手間かかることもある。そこを「トルフAI」を導入して自動化できると、人事としても業務効率化できるし違う部分に時間使えるようになる。

──新卒領域もアルバイト領域もカバーできるんですね。

あとエンジニアとか特にリファラル採用がトレンド。「トルフAI」使えば紹介したい人にQRコードをシェアするだけで面接設定までできる。顔の広い人にSNSとかでシェアしてもらえれば、もう求人広告を使わなくても採用できちゃうよね。

──それが”求人広告のない世界”。

そういうこと。今ってシェアの時代、いい情報はなんでもシェアしましょうという時代の流れの中で、採用手法もみんながシェアしやすいようどんどんアップデートしていかないと。

──大きな広告をバーンと出すのではなく。

CMSとか無料で使えるいいサービスも今は増えているし、「トルフAI」と組み合わせると求人広告の半分以下のコストで採用できる。採用要件が少ない未経験募集に限れば「トルフAI」だけで全て完結できる日も絶対来ると思うよ。


●関わる人みんなでプロダクトを育てていく。

あと、間違いなく言えるのは求人広告に比べてAIはお客さんの食いつきが全然違う。これだけ世の中AI、AIって騒がれてる反面、仕事で関わる機会ってあまりないよね。みんなAIに興味津々だし「トルフAI」はAI=複雑、高コストって先入観を見事に裏切るプロダクトだから。

──おお。

導入は超カンタン、管理も超ラク、むしろ管理しなくてよい採用活動を目指して設計されてる。サブスクだからローコスト・ローリスクで始められるし。「トルフAI」と一緒にこれからFAITHもどんどん面白くなるよ。

──逆に「トルフAI」の弱点とかないんですか?

まだ走り出したばかりのサービスで発展中の部分も多いところかな。今は飲食店採用向けに特化しているけど、業界の範囲を広げたら必要な情報も採用フローも全然変わってくるから。

──条件設定が多いとAIを実装するのも大変そうです。

でも、期待値は高いしお客さんからのフィードバックもめちゃくちゃ多い。”もっとこうしたら?”みたいな声をたくさん集めて、プロダクトをブラッシュアップしている段階。自分たちやお客さんも含めて「トルフAI」を一緒に育てていく感覚はすごく新鮮だよ。

──求人広告営業はあくまでも媒体を売るって仕事ですもんね。

HR営業を続けていると次のステップに行きたいって思いは誰でも出てくるんだよ。ある程度一人で売れるようになると、みんな違う業界に行っちゃうしね。

──ちなみに上場企業を辞めてFAITHにジョインした理由ってなんですか?

カズキ(※FAITH代表の細谷はリクルート代理店時代の後輩)が”菅田さんと一緒にやりたい”って
言ってくれたから。

──それだけですか?

うん(キッパリ)。かわいい後輩から手伝ってと言われたら断れないよね。

──おー、やっぱ菅田さん昭和の営業っすね。

まあ、あとやっぱりHR業界が好きだからね。FAITHもスタートしたばっかで人数が少ない分、家族みたいに全員で話せる。一枚岩で経営に参加できる環境は単純に楽しいよ。

──では最後に読者へメッセージを。

FAITHって個人の価値を尊重してくれるから、いい意味でみんなバラバラ。インタビュー受けてる今日も出社してる人もいればフルリモートワークの人もいるし。みんな超自由。で、この仕事が好きでプライドを持って働いている人ばかり。すごく居心地いいよ。もしHR業界辞めて次のステップに行こうか迷っている人がいれば、ちょっと待てよと。

──そこにAIがあるぞと。

ぜひ一回話しましょう!

──ありがとうございました!


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