愛するものが死んだときには、自殺しなきゃあなりません。

平成最後の1日、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
僕は食事の誘いを断り、本を読んでました。
そんなわけで、読書記録【2】始まります。

さっき読み終わったのが、佐野徹夜先生のこの2冊

映画化されてるみたいなので、聞いたことあるもしくは、観た人もいるんじゃないでしょうか。

「君は月夜に光り輝く(以下君月)」が本編
「君は月夜に光り輝く + Fragment(以下君月+)」が短編集です。

身も蓋もない紹介(君月)

不治の病で入院中の「渡良瀬まみず」

あることをきっかけに、「まみず」の死ぬまでにやりたいことを代わりに実行することになった「岡田卓也」

そんな高校生二人の悲愛の物語です。

身も蓋もない紹介(君月+)

こちらは短編集だったのですが、文量的なメインで言うと、君月であまり多くを語らなかった「香山彰」がメインでした。

「香山」の高校卒業後が舞台です。
前を向いて生きることを、大切なことを忘れることと考え、前を向かずに生きることを選んだ「香山」の新たな出会いの物語です。
個人的に「香山」はお気に入りの人物です。
何も怖くないみたいな人に見えて、本当は踏み出すことを恐れているといったところにシンパシーでも感じたのかも知れません。

最後の短編は、前を向いて生きることを選んだ「拓也」の独白です。
君月の本当のラストはここにあります。

もちろん他にも短編はありましたが、印象的だったこの2つを紹介しました。

終わりに

普段は映画化された小説とか読まないことが多いですが、今回は映画化されている作品でした。

僕って、小説で好きだった作品が映画化、アニメ化されるのがあんまり好きじゃあないんですよね。
理由は多分、主人公が自分ではないことを明示されてしまうから、だと思うんです。

そういう意味では、僕は小説の世界にとても入り込める人間です。
ただ、小説原作の映画はあくまで僕は傍観者に過ぎないことを突きつけてくるのでイマイチ入り込めない。

僕って結構、利己的なヤツなんだなと思いました。

とはいえやっぱり映画見に行こうか、迷うな...

踏み出してみれば、何かが変わるかも知れない。
そんな風に感じさせられた小説でした。

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