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【詩】しあわせになろうよ

しあわせには色も形もないんだから
絵にしたらきっと十人十色なんだから
風化もするし昇華もするものなんだから
難しくしてるのはいつも自分なんだから

比べられるのは、ほんの一部分で
上にも下にも限りがなくて
幸せと思えば いつだってそうなれる
でも、それじゃ満足なんてしないんだから

絶対の幸せなんてものもなくて
ただ一回の人生が一介の人生だとしても
一景、一食、一音を風鈴のような心で
その鈴の音は、あなただけの音色

十人十色で、一期一会と
分かっているのに、わかっていない

名曲、名画、名作のどこかに
きっと黄金比は隠れていると
心の窓を閉め、風を閉ざす
あなただけの鈴の音はもう聞こえない

また夏がくる
窓を全開にして、風を浴びたくなる日が
四季が巡るように
人生も巡る、何度も、なんども

いますぐじゃなくてもいい
またこんど しあわせになろうよ
そのときは ほら
あなただけのね いろ


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