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発達障害児の後戻りについて考える

こんにちは、AsianSTです!😊


期日の差し迫った仕事が連続して、更新が滞っていましたが、
できる限り頑張って更新しますので、よろしくお願いします😀


今回は
『発達障害児の後戻りについて考える』
をテーマにお届けします!

皆さんは、”発達障害児の後戻り”というと
具体的に何か思い浮かぶことはありますか?

私が思い浮かぶのは、
読み書きについてのエピソードです。

例えば
今まで、名前を書くことができていたのに
2,3週間、練習を休んだら書けなくなってしまった。

あるいは、それまで書けていた漢字や仮名を
忘れてしまった、といったことが思い浮かびます。

このような状況があった場合、
皆さんは、対応についてはどのように考えますか?

もちろん、近くにみてもらえる
言語聴覚士さんがいるのであれば、
そこで相談されるのが良いと思います。

しかし、実際はそういったことができる方ばかり
ではないと思います。

私がこれまで聞いたことのある対応としては、
『とりあえず書けなくなった文字を書かせてみる』
であったり、

『言葉の教室』『学習塾』などに通わせる、
といったことがあげられます。

これで解決すれば問題はないのですが、
解決に至らないケースが(私の経験では)
少なくないように感じます。

そこで、解決に至らない理由を
私なりに分析してみます。

例えば、文字を書くことができなくなった場合
を考えてみます。

最も多い対応としては、先ほどのように
『書けなくなった文字を練習させる』
ことが多いと思われます。

しかし
”それで解決に至らないことが多いのはなぜか”
ということを考える前に
文字が書けない ⇒ 文字を書く練習を繰り返すこと
で問題が解決するのはどのような人達なのでしょうか?

私は、”発達に遅れのない健常児”であれば、
基本的には問題が解決できると考えています。

では文字練習を続けても
解決に至らない理由についてです。

文字が書けなくなったと言っても、
理由はお子さんによって異なってきますので、
あくまでひとつの例としてお聞き下さい😊

文字が書けるためには様々な能力が必要になります。

文字を追うための目の機能であったり、
文字の視覚的記憶、文字を書くための運動記憶、
手や指の力の調整
も当然必要になります(勿論これだけではありませんが)。

しかし、今回はもっと基盤の能力である
『身体イメージ』に着目してみたいと思います。

人は、身体イメージが育つことで身体の軸というものも
育まれていきます。

”身体の軸”とは何でしょうか?
実際に身体の中にあるものでしょうか?

身体の軸というのは、身体イメージのひとつで
自分で、自分の身体の中心がどの辺りなのかを感じ取るための
抽象的なイメージ
のことです。

つまり実際に身体の軸というものが体の中にある訳ではありません。

これがなぜ文字を書く能力に関連があるのか
疑問に思う方もおられるかもしれません。

身体の軸がしっかりとできている人は、どのような恩恵を
受けているのでしょうか?

それは、
身体の軸があることで、前後や左右といった
自分を中心とした空間における対象の位置づけが可能となります

左右というのは
自分の身体を基準に判断するもの
であり
自分の体の位置が変われば、対象物の左右も当然変わってきます。

つまり、左右という概念を理解できるためには
身体の軸というものが必要ということになります。

では、文字が書けていたのに何週間か書かなかったら
忘れてしまった子の話に戻ってみます。


この子はなぜこのような後戻りが起こったのか?


それは
身体の軸をはじめとした身体イメージができていないまま
文字の形を真似する練習ばかりをひたすら繰り返したため
と推測されました。


つまり、文字の形を繰り返し書くことで
一時的に文字の形を覚えたかもしれませんが
それは、
自分の身体で実感を伴った文字習得ではなかった
ため、後戻りが起こったと考えられました。


土台の発達状況をみることは、知っていくことは
その子の未来を考えていく上でも
非常に重要と言えます😊


今回も最後までお読みいただきありがとうございましたm( _ _ )m
また次回お会いしましょう(*^▽^*)!








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