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あなたは本当にHSPですか?現実から逃げてはいませんか?

ごきげんよう、皆さま。

本日、youtubeでこちらの動画を拝見しました。

二人とも大好きなので、ついついクリックしたら、見入ってしまいました。

対談の中で、林さんの考えに思うことがあったので、つらつら書きます。

一部、林さんの言葉を簡単に要約いたします。

「若者の間で人生ほどほどでいいとか、生きてるだけで素晴らしいとか、いう風潮がこの5,6年蔓延している。
これは日本の国力から見てもよくない。
なんでこんなに自己肯定ばかりし合っているのか。あまりに慰め合いすぎている。その間に頭のいい人がきちんと足場をつくって成功していく。この状況はよくない。」

文章に起こして俯瞰すると、林さんの言葉は愛があるなと思いますが、最初聞いた時は、非常に腹が立ちました。

「自己肯定しないといけない世の中にしたのは上の世代だろう!若者を責めるな!どれだけ苦しい思いをしているか知らないくせに!!!」

ほとんどの若者は日本の為に国力を上げようだなんて考えていません。自分の身を守ることに必死です。心身疲れ切っています。
若者だって、情熱を燃やしたいですよ。野心を持って、ワクワクしながら生きていきたいですよ。

そういえば、宮崎駿さんも「最近の若者は優しすぎる」って言っていたなア。

でも、林さんの言葉に共感する部分もあります。
この「頑張らなくていいや」的な風潮を、どこか気持ち悪く感じる自分も確かにいます。

例えば、今話題のHSP。

私自身、初めてHSPに関する本を読んだとき、物凄く楽になりました。
「私は生来こういう性質だから苦しかったのか!努力不足だった訳じゃないんだ!」と、自分を肯定された気がしました。
けれど、最近あまりに「私もHSPです!」って声が多くなってきて、複雑な気分になり始めました。
HSPを免罪符のように使っている人が多い気がしたからでしょうね。私も含めて。「私はHSPだから、これはできません!だから、もう頑張らない。」的な。

悶々としていた時、たまたま加藤諦三さんという心理学者の本を読ませて頂き、自分が探していた答えが見つかった気がしました。

「HSPは存在しない。HSPだと主張している人のほとんどは、幼少期、自分を抑圧せざるを得なかった環境の中にいたのではないか?
HSPだから、これができない、あれができないと言い訳にして現実から逃げるのは危険だ。幼少期のトラウマを乗り越えれば、できるようになるかもしれないのに。」

こんな内容の本でした。非常に腑に落ちました。

なぜ多くの若者がこんなにも「頑張らなくていい」思考に陥ったのか。
それは、大人たちが、日本社会全体が、「良い子になれ、良い子になれ」と子供たちを抑圧しすぎたからではないでしょうか。

言動も、行動も、常に周りの目を気にしながら生きてきた。
言いたいことも言わず、やりたいこともやらず、大人の過度な期待に必死に答え続けていた。
子供たちは、本来の自分を殺して、生きてきたんです。

そりゃ、自分が何がしたいか分からなくなりますよ。
自分探しも流行る訳ですよ。

そういう人間に育てたのは、あんたら大人たちなのに、そういう子供たちが大人になったら、「意見を言え!やりたいことはなんだ!周りの目を気にするな!」の嵐。おかしいですよ。矛盾に気付いてくださいよ。出来るわけないじゃないですか。

そんな日本社会に、誰が貢献しようと思うんですか。

この「頑張らなくていい」風潮は、この日本社会の犠牲になった子供たちが、大人になってやっと見つけた居場所なんです。
それを今の若者は消極的だなんだと叩く大人たちに、私は虫唾が走る訳です。

こんな環境に生まれてしまった我々ですが、日本社会に怒りを今更ぶつけても状況は変わらないんですよね。本当に憎たらしいです。

結局、我々が変わらないといけないわけです。

いつか生まれてくる子供たちには、こんな思いをさせたくないです。

そのために、この腐れ切った日本社会に立ち向かえる強さを得なければなりません。でないと、日本社会はもっと暴走し始める気がしてなりません。
自殺者だって、もっともっと増えるでしょう。

感情的にならず、理性的に打開策を考えて、淡々と試行錯誤していけば、きっと乗り越えられると信じています。
皆が目を輝かせながら、もっと楽しく!1秒でも長く生きていたい!と思える世の中をつくりたいです。この風潮を変えたい。

以上です。
最後まで見てくれてありがとうございました。


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