積ん読日記⑫

眠れないなあ。

昨日は古本屋で3冊購入。

①東山魁夷   日本の美を求めて
②ニーチェ ツァラトストラかく語りき
③有島武郎 惜しみなく愛は奪う

3冊で300円。 よい時代だ。

閉じたままだと、なんだかぶっきらぼう。でも、一度開くと言葉の宇宙が広がる。本というのは、不思議だ。

荒川洋治さんの詩集、「心理」を図書館で借りてくる。散文詩の世界だ。荒川さんの思考、情熱、感性に満ちた作品なので、すんなり入っていくことが難しい。詩は意味ではなく、イメージの文芸。荒川さんの作り出したイメージを追う。

吉本隆明さんが亡くなったとき、ラジオで荒川さんが吉本さんのエピソードを語っていた。荒川さんが吉本さんに初めて会ったのは古本屋だったらしい。「きみが荒川くんか」と言われたそうだ。ぼそっ、と言われたのかな? なんか良いなあ。
吉本さんが太宰治と会ったとき、太宰から「きみ、髭をそれ」と言われたらしい。髭をそれ、も味があって良い。


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