現在、戦争をキッカケに始まった
インフレが世界中を席巻し、
日本でも物価が高騰しています。

そもそもインフレが
猛威を振るうようになったのは、
各国で行われた金融緩和政策によって
大量の通貨が市場に供給されたことにあります。

リーマンショック以降、先進国を中心に
通貨量は増加の一途をたどりました。
インフレは、この体制が
10年以上も続いてきた結果なのです。

日本でも、長年続いたデフレから脱却するために、
2013年より年2％程度のインフレを目指した
政策が採られてきました。

今、インフレは私たちの家計を直撃し、
賃金は上がっていないのに
物価だけが上がっている状態です。

労働組合の中央組織・連合が
春闘で5％の賃上げを目指すと
表明してはいますが、
たとえ実現できたとしても
単発で終わりそうです。

結局、経済の潜在力が高まらない限り、
持続的な賃金の上昇は実現しないでしょう。

この状況を前に、私たちは一体、
どのような対策を講じればいいのでしょうか。

方法の1つとしては、
お金をインフレに強い資産に
換えておくことが挙げられます。

たとえば米ドルは、
世界でもっとも流通している通貨です。
資産の一部を、世界の基軸通貨である
米ドルに交換しておくというものです。

他に、インフレに強い資産として
実物資産があります。

実物資産といえば、
不動産や金などが思い浮かびます。
可能であれば、これらを
ポートフォリオに組み入れることを
考えてもいいでしょう。

ただし、
「実物資産なら絶対に安全だ」
とは限りません。
経済情勢が変化すれば、
適切な資産の在り方も変わります。

たとえば暗号資産などは、
まだ10年ほどしか経っていない
新しい金融商品です。
また最近、注目を集めている
実物資産としては、
ワイン投資などもあります。

防衛目的の資産を選ぶ際は、
単に値上がりするかどうかだけでなく、
ご自身の状況に合わせて、
保管や購入方法、流動性や
「長期的にリスクをカバーできるかどうか？」
などといった観点から
総合的に判断するようにしましょう。

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