ストレッチの是非(3)---受動的手技、他動的ストレッチの効果は?---

次にストレッチを考える上で、施術者が患者に行う「受動的な」ストレッチが、どのように患者さんに影響するのか、またその受動的なストレッチと類似というか、延長のような手技であるPNFやMETもどのように体に影響するのかを考え、改めてストレッチの臨床的な意義を考えていくことにします。

そもそも論として、なぜ我々が臨床で患者にストレッチ、またはストレッチに類似のテクニック(MET, PNF, PIRなど)をするのかというと、それらのテクニックを用いて患者さんの痛みや不快感をとって、日常生活やスポーツで痛みなく動ける(患者さんの能動的な動き)ようにする、ということを前提に今回の内容を読んでみて下さい。

今回の内容も前回までの参考文献 Eyal Lederman先生の「Therapeutic stretching - towards a functional approach」から多くのことを引用、参照して、私の意見も随時追加して書いていきます。

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