見出し画像

スマートな文章を書くための手引き

稚拙(ちせつ)な文章を作成する者の中に優秀な人材は存在しない。

はじめに

fcamです。
この記事を読んでくださり、ありがとうございます。

さて、読者の皆様は「優秀」でしょうか。

また、「優秀」になりたい、憧れているという人はおりますでしょうか。

僕は仕事柄、常日頃さまざまな人と交流します。

LINEの友だち登録が1日で30人程度増えることもざらでした。

そんな中、自分が今まで「この人は優秀だ」と肌で感じた人にはある共通点があります。

それは、メール等の文章構成が非常にスマートであることです。

文章構成がスマートな人ほど、普段の言葉遣いも綺麗で聞きやすく、逆もまた然(しか)りといった印象です。

そこで、僕が今までやりとりをした「優秀な人が作成した文章」の数々と、文章の書き方についての数十冊の本を掛け合わせてこの記事を作成します。

・相手に好印象を与える文章を作成したい。
・社会人としてかっこいい文章力を身につけたい。
・ビジネスに必要な文章テクニックが知りたい。
・上司や取引先に「優秀な人材」と思われたい。

このような方は特に必見です。

もちろん、これから文章力をつけたいと考えている方にも役立つはずです。

・今の文章が社会人として通用しているか不安。
・破綻した文章を送信してしまって恥ずかしい思いをした。
・社会人一年目でビジネスメールの打ち方がわからない。

これら願望を叶えられる、また悩みを払拭できるように文章を構成していきます。

・誰にでも読みやすい文章を作成できるようになる。
・思考を凝らさずにビジネスメールを自然と作成できる。
・ビジネス文書の書き方を理解して作成できるようになる。

この記事を読んで、ここまでできるようになればあなたも「優秀」への一歩を歩み進むことができるでしょう。

※補足

この記事は、ビジネスにおける文章の書き方をまとめたものになります。

普段使う日常的な文章テクニックとしても活用できるため、用途を問わずに読み進めていただいて構いません。

よりスマートな文章を書く力が養われることでしょう。

これから紹介するテクニックを理解し、ぜひ日常に取り入れてみてください。

あなたの文章に対する考え方に変化をもたらす記事になっていると嬉しく思います。

それでは始めます。

※7分程度を目安に時間を頂戴します。

優秀になるためにスマートな文章力を身につける。

散々スマートな文章を作成する人は優秀と述べましたが「実際にスマートな文章とはどのようなものなのか?」について解説します。

・「余白」や「漢字とひらがな」のバランスが取れた文章。
・欲しい情報のみを簡潔に述べている、無駄のない文章。
・書き言葉が徹底された文章。

これらの条件に加え、音読するとスッと頭に入る音感の良い文章こそが「スマートな文章」です。

そこまで複雑ではないため、音感についてのみここで解説します。

まず3つの条件を満たした文章を作成し、音読します(声が出せない環境であれば頭の中で)。

句読点や文節の長さが適切かどうかを確認し、音感的に違和感を感じる部分を適宜修正すれば完了です。

スマートな文章=3つの条件+音感的リズムが取れた文章。

これを前提として、続きを読んでいただけるとより理解が深まります。

それでは、各条件について解説していきます。

1.人と同様、文章も第一印象で決まる。

人と初めて会う時、第一印象は最初の6秒で決まると言われています。

これは「初頭効果」と言われる現象で、第一印象は今後に長く影響し、後の評価の基準にもなります。

特に人と交流を深めて仕事を得るタイプの職業についている人は、この「第一印象」をかなり重要視しており、さまざまな対策を施(ほどこ)しています。

これは文章でも同じことが言えます。

では、「文章の第一印象」をよくするにはどうすればいいか。

・「マージンバランス」に留意すること。
・「ひらがなと漢字のバランス」に留意すること。

この2つです。

1-1.マージンバランス

文章の第一印象をよくするには、このマージンバランスを改善することが効果的です。

マージンとは、ページの周囲にある空白部分のこと、あるいは、段組した際の段間の余白のことである。主に文書レイアウトに関する用語として用いられる。
「IT用語辞典BINARY」抜粋

日本語で「余白」を表すIT用語です。

マージンを十分にとると、読み手に負担をかけず視認性を向上させ、可読性が改善されます。

僕は今日行きつけのバーでどうしても飲みたいウイスキーがあったため、定時で退勤するために溜まった仕事を朝早くから処理し、死にものぐるいで働きました。

行間もなく、無理に一文に言いたいことをまとめた文章です。

この文章を、バージンバランス意識で改良すると

僕は今日、死に物狂いで働きました。

以前から気になっていたウイスキーが「行きつけのバーで導入された」との情報が入ったのです。

どうしても今日飲みたいと思い、定時で退勤するために朝はやくから溜まった仕事を処理しました。

文章を無理にぎちぎちと詰め込む必要はありません。

行間を空け、十分にマージンを取ることを意識することで、感情のこもった文章が書きやすくなります。

1-2.ひらがなと漢字のバランス

誰に向けての文章でも、ひらがなと漢字のバランスを整えることでより読みやすい文章になります。

文章を書いているときに、この表現はひらがなにするか漢字にするか迷ったことはありませんか?

もしないのであれば、その文章は「自分よがりの文章」になっている可能性が高いです。

文章とはそもそも誰かに読んでもらうことで価値が生まれ、読み手にどう伝えるかの思考を凝らすことが著作の醍醐味とも言えます。

と、書いてしまうところを「2-1.マージンバランス」と共に改良します。

「文章を書く」とは、誰かに読んでもらうことで価値がうまれることがあります。

日記や手帳など、自分にむけて書くような例外もありますが・・・。

相手にどんな内容を伝えたいのかについて考えることこそ、文章を書くおもしろさなのです。

分かりきっている漢字をあえてひらがなで表現することで、よりやわらかく読みやすい文章になります。

ただ、漢字のほうが読みやすいパターンもあります。

漢字:ひらがな=3:7

これを一つの基準として、読み返しのときに改良してみてください。

2.とにかく簡潔に、無駄なく。

自分の文章には無駄な文字がないと言い切れますでしょうか。

・不要な接続詞
・同義語の乱用
・同じ言葉や似た表現の羅列

これらを限りなく「0」に近づけることで、文章がよりスマートになります。

スマートな文章とは、欲しい情報のみを簡潔に述べている無駄のない文章のことです。

文章を書き終えたら音読(声に出せない環境であれば、心の中で音読するイメージで黙読)してください。

意識していない状態から始めると

「あ、この表現重複しているな」
「この接続詞、消しても意味が通るな」
「この文章、結局意味は同じだな」

このようにぽんぽんと無駄な言葉が見つかるはずです。

ビジネスメールの場合、「件名」と「最初の3行」で要件を伝え切るくらいの簡潔さも必要となります。

メールは時に、相手に印刷され上司への報告材料として使われるケースもあります。

可能なら万人に見られても恥ずかしくない、説得力のある内容に仕上げたいですよね。

文章の簡潔さ、無駄のない表現を普段から意識してみてください。

3.会話は会話、文章は文章。

スマートな文章は「書き言葉」が徹底されています。

書き言葉・・・??

という声が聞こえてきそうですので一度確認しておきましょう。

僕らが使っている日本語は大きく分けて「話し言葉」と「書き言葉」に二分されています。

文章は基本的に「書き言葉」で書きますが、

・友人とのメールやLINE
・InstagramやTwitterなどのSNS
・スピーチ口調のブログ

これらの普及によって「話し言葉」で文章を書く機会が増え、仕事やビジネスにまで侵食してしまうケースが散見されます。

話し言葉 → 書き言葉
どっち → どちら
やっぱり → やはり
ちゃんと → きちんと
でも/だけど → だが/しかし/けれども
とっても/すごく → 非常に/きわめて
~じゃない → ~ではない
です/ます → だ/である

自分が作成した文章を見直し、「話し言葉」になってしまっている表現を「書き言葉」に修正することで、スマートな文章になります。

おわりに

いかがでしたか。

今回は、ビジネスにおける文章の書き方について紹介させていただきました。

・社会人としてかっこいい文章力を身につけたい。
・ビジネスに必要な文章テクニックが知りたい。
・上司や取引先に「優秀な人材」と思われたい。

こんな状態から

「1.人と同様、文章も第一印象で決まる。」
マージンバランス、ひらがなと漢字のバランスを整えて、文章の第一印象を磨くこと。

「2.とにかく簡潔に、無駄なく。」
自分の文章に無駄な表現が含まれていないか確認する癖をつけること。

「3.会話は会話、文章は文章。」
書き言葉を徹底した文章を作ること。

これらを意識することで

・誰にでも読みやすい文章を作成できるようになる。
・思考を凝らさずにビジネスメールを自然と作成できる。
・ビジネス文書の書き方を理解して作成できるようになる。

ここまでできるようになります。

文章のスマートさを磨くために必要なことがわかりましたでしょうか。

見た目重視でとにかく簡潔に、また話し言葉になっていないかを確認するだけでより理想的な表現に近づきます。

日頃の文章作成に取り入れ、読者の皆様もぜひ「スマートな文章を書くスキル」を身につけましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?