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#049 インクボトルボックス

 私がインクボトルを入れている箱。和紙を千切って段ボール箱に貼り付けて仕上げた。サイズは25センチ×17センチ。
 インクはモンブランのロイヤルブルーとボルドーとバーガンディレッド。そして、プラチナのブルーブラック。絵画用には耐水性のあるプラチナカーボンインクの黒とセピアと、最近仲間に加わったパイロットの強色の黒。この7種類で全てだ。ボルドーは廃番の品で、もう入手が叶わない。バーガンディレッドはボルドーの後続品として使用。パイロットの強色は試運転。だから定番は5種類ということになる。
 プラチナとパイロットのインク瓶は、インクを万年筆に吸入する時、うまく吸入させることができないので、モンブランのインク瓶に移し替えて使っている。写真のニコちゃんマークがその瓶だ。

 世の中、カラーインクブームが続いている。きれいな色のインク、素敵なデザイン・形のインク瓶、実に魅力的だ。使ってみたいなあと遠くから眺めているが、前述のインク以外買ったことがない。
 私はフェルマー出版社の編集長という肩書きとともに萬年筆くらぶの会長という肩書きももっているものだから、部屋中に万年筆とカラーインクがゴロゴロしていると思われることが多い。万年筆は少々ゴロゴロしているが、インクに関しては5種類だけである。
 私は「沼」の深さと怖さを知っている。そして、自分の意志の弱さも知っている。だから、インク沼の近くには近寄らないようにしている。人がインク沼で楽しんでいる様子を見て、ニコニコしながらインクの色を一緒に楽しませてもらっている。それで結構楽しい。

 写真のインクボトルボックスに入るだけのインクを使う。私はそんなシンプルなインクユーザーだ。それは今後も変わらぬことだろうと思う。

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