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会社員をやってよかったこと5選

個人的に会社員を経験してよかったこと5選をお届けします。
悲喜こもごも、でも得ることも多かった会社員生活。
振り返りも含め、よかったことを挙げてみます。


会社員をやってよかったこと5選

1.給料をもらいながら学べる

一足先に会社員→フリーランスになった先輩から言われた一言です。
10年前くらいかな。
忘れられなくてずっと記憶に残っていました。
これは本当に真実ですね。

お給料もらいながらいろんな研修を受けられたり、上も下も複数の立場を経験できたり、人間関係を学んだりしながら、仕事で成果を出すとか、価値を他人に提供するということはどういうことか、学ぶことができる。
自分がそれほど主体的でなかったとしても、いろいろ壁にぶち当たる中で新しい体験ができて、その度に学ぶ必要性が出てくる。
お給料という定期的な収入があるので生活のめどが立ち、お金を学ぶことに再度投資することができる。

測定のしようがないけれど、複利効果はかなり大きいと思います。
渦中にいるときは全然わからなかったけれど、外に出てみると一度会社員を徹底的にやるのは悪くない選択肢でした。


2.個人ではできない大きな仕事ができる

要するにレバレッジを効かせることができる、ということです。
スケールの大きな仕事をするには資金も人も信用もいります。
ちょっと個人では難しい規模の仕事も、会社員ならその世界でプレーヤーになることは可能です。(ほぼノーリスクで経験値を稼げる)

私が会社員で扱っていた案件は、10億円単位が基本で時には100億円規模の投資が必要なプロジェクトでした。
といわけで、何かとスケールが大きく、よく「どんな世界を創りたいのか?」ということを考えました。

ほしい未来から逆算していま必要な行動を考える。
この習慣はそのころついたんだと思います。
時には海外の人ともディスカッションする必要があったし(英語はそこまで得意ではなく、かなり辛かった…)、世界の中での日本の立ち位置というものを嫌というほど考えさせられました。

私自身はやめた今も会社員だった今も大して変わらないけど、そういう大きな仕事に関われたことで物の見方とか考える範囲は明らかに変わったし、素晴らしい人に出会えるチャンスも広がりました。
仕事の大小で良し悪しはないけれど、スケールの大きなところで思考訓練ができたこと、海外と日本を比べることで日本のことや将来のことを考える機会があったのは本当に良かったです。


3.出産前後の公的保障がある

私は子どもを一人産んでいて、正直会社員の時はこの期間の理不尽さを感じていました。
産休・育休があるだけましなんだろうけど、何でこんなに収入が減るんだ…とか、あきらかにキャリアアップのペースは落ちる(そしてそれは夫にはないわけで)、保育園は入りにくい、職場にはいつ戻るんだとせっつかれ。

体力的にもその期間あんまり働けないわけだし、働き方も制限されるし、キャリア的にもディスアドバンテージなので、正直会社員をやっている間は何度か『子どもを望んた私が悪かったのか?!』とまで思ってましたけど、でも何もないよりはあったほうがいいです。(キッパリ)

私は育休中に簿記の勉強していました。あまり今まで使っていませんが勉強する時間があるみたいなのは良かったなと思います。
そして後々気づくのですが、マネジャー業(部下の育成)と子育ては相性が意外とよく、どちらで学んだことも相互互換が可能です。無駄ではない。


4.自分の範囲外の人から学ぶことができ、その大切さに気付くチャンスがある

何でこんなに合わない人と誰よりも長く時間を過ごさなくてはいけないんだ、というのは会社員の一番つらいところの一つだと思うんですが、それでも自分と合わない人からも学ぶことってあるんですよね。

プライベートなら自分と合わない人とは距離を置く、という選択肢があります。でも仕事だと、成果を出すためにはどうしても嫌いな人からも協力をしてもらわないと成し遂げられない事があります。
嫌味言われたり、なんなんだこの人、と思いながら仕事をするのは辛いです。が、仕事をしているうちに見え方が変わってくることもある。

そのうち、(この人とは合わないけど)それで仕事が達成するならまぁいいか、とか、(この人仕事はいまいちだけど)家ではいいお父さんやっているんだみたいな人も出てきたりして、少し自分の許容幅が広がる瞬間が来ると楽になったように感じました。
合わないけど、この人のこういうところが素晴らしい、といったことに気づけるチャンスがあったことは、個人の人生において大きな財産だったなぁと思います。

特にそれを20代30代にいろいろ感じられたこと、ピープルマネジメントを経験できたっていうのは、私にとって大きな収穫だったと。

とはいえ、パワハラ・セクハラの類や極端なブラックな働き方を強いる、人としてあり得ない職場は論外です。
我慢の限度を超えないうちに、サクッと対応する必要があります。


5.当たり前のことが当たり前にできるようになる

例えばPCスキルとか、社会人としての常識とか、仕事をする上でのマナーみたいなこと、仕事をする上では否が応でもやらされる中で自然に鍛えられます。

特に仕事で成果を出そうと思ったら、ある程度自己管理できないとどうしようもないです。
納期に間に合わせる、お客さんが何を求めてるのか考えて行動する、約束を守るなどなど、当たり前のことなんですが、意外と当たり前のことが当たり前にできる人は多くはない。
つまり『当たり前のことが当たり前にできる』のは価値があることなんだと思います。

ちなみに、私はいまだに時間に遅れないとか整理整頓が非常に苦手で、はっきり言って「それでよく会社員で来たね。」と夫に呆れられています。
が、仕事に支障がでないようにする工夫はできるようになったので、強制的にできるようになった環境に感謝です。


番外編:自分の当たり前を疑えるようになる

私自身は公務員家庭で育ったので、いわゆる会社員という世界を全く知らず、むしろ会社員に憧れていました。
入社当時は課長と部長と係長の違いは判らなかったし、総合職って何ですか?というレベルです。というわけで当然ですが、会社員はドラマやアニメの世界でした。

ただ世の中の就業者の89.9%は雇用者、そして役員を除く雇用者の63.1%が正規の職員・従業員、主な産業別雇用者の4.3%が公務員(総務省 労働力調査2022年)ということは過半数は会社員なわけです。
マジョリティ側に属する方が良いかどうかはおいておいて(好みの問題)、私の中では公務員がベースで育ってきたので会社の仕組みや会社員の生態は
新鮮に映ったし、実家の普通は世間の普通ではないんだなとつくづく思わされることがありました。

というわけで、自分の当たり前は当たり前ではない。
会社員も会社によって全然違うものだとは思いますが、一般的な会社員のイメージや大変さを身をもって知れたことはよかったなあと思います。


というわけで会社員をやってよかったこと5選でした。
読んでくださってありがとうございました!


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