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母のこだわり

何回か書いていますが、私の母は現在88歳、7月には89歳になろうとしています。
ありがたいことに自分のことは自分で全部できるし、常に食事のこと日常での筋肉を衰えさせない努力など、健康寿命を伸ばすことを考えています。
同じ年齢でも、介護の必要な人もたくさんいるというのに、彼女の心がけゆえに私は好きなことができてありがたいです。

いくつかある彼女の健康の秘訣の中でも、とりわけ感心するのは料理。
一人暮らしだというのに月に1回はバスに乗ってスーパーまで買い出しに行き、大量の配達を頼んで冷蔵庫をいっぱいにします。
普段からテレビでやっていた美味しそうな料理は全部レシピを書いておき、その買い出しの時に作りたかった料理の材料も買ってくるのです。
すでにその長き人生の中で、私も「これでなければ!」と思う母の定番料理はたくさんあるというのに、これからも何か新しい料理にチャレンジすると決めたそうです。材料を見るとワクワクするのだとか。

そしてその味覚も衰えていない。
時々変わったものを変わった味付けで出してきて
「それしょっぱいでしょ?」
と確認してくるので、
うん、しょっぱい、、なんで?と聞くと
「テレビのレシピ通り作ったのよ」
といいます。
時にテレビのレシピよりも彼女の舌の方が信頼できるので、そういう時はレシピ通りじゃなくても、美味しいと思うように作って欲しいのですが、、、

彼女のこだわりは盛り付けにもあります。
どんなに簡単なものでも、綺麗に並べないと気が済まない
年寄りの一人暮らしが一体誰のために盛り付けるんじゃ?と思いますが、
私がレッスンを終えてリビングに行きダイニングテーブルを見ると、綺麗に盛り付けられた料理が乗っています。
地味な料理も彩りよく、ゆで卵はビーツでピンクにしたり、必ず赤や緑の野菜でコントラストをつけます。
そうしないではいられない、そうしないのは許せないのです

小さいかぼちゃを見ると中をくり抜いて、何か入れたくなるのも歴史的に変わらず、実はこれは先日のハンバーグと同じく私は好きじゃないので、小さいカボチャをいただくと
あーーーくり抜いちゃうなあ
と、どんよりすることもありますが、、想定通りくり抜いて、中をグラタンにして
出てきます

だけど、、
88歳で今なお料理して綺麗に盛り付ける母のこだわりは、心の隅でアッパレと思うのです

そんな彼女の作品、まだまだあるのでまたの機会に、、

白アスパラとトマトとロマネスコ、トマトは皮もむいてあります
サーモンの昆布じめ、きゅうりと白ネギの和物にレモンを添えて
茶そばすらわさびを乗せたり 敷いてあるマットも本人の作品です
桜のマカロニとシメサバ


たけのこと鰆の和物に桜の葉と花の塩漬けを添えて
アサリとたけのこごはんは山椒をあしらったおにぎりで


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