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美味しいものが食べたい。

2kg体重が増えた。
数年前の体重に戻った。

小さい頃は食べるのが大好きで
お腹が減った、と夜中に泣いてバナナを食べていたらしい。
自分のお菓子はすぐに食べてしまって、兄の分まで欲しがった。

思春期に入って少し体型を気にするようになった。
とは言っても運動部に入ってがっつり運動していたのでそれなりに栄養は必要。
部活が最優先。ダイエットをすることはなかった。
むしろ部活から帰ってご飯が待ちきれず、ついつい菓子パンに手が伸びた。

その頃、多分私にとっての食事は栄養補給。
とりあえずお腹空いた。何か食べたい。
そんな感じ。
食を楽しむとはかけ離れていたと思う。

高校の部活を引退してから、流石に食べ過ぎたらダメだな。
そう思っているうちにだんだんと食が細くなっていった。
良くも悪くも。

私は緊張やストレスがダイレクトに食欲に影響するタイプ。

大学に入って案の定、新しい環境への緊張とストレスで食欲が一時的に落ちた。
部活がなくなってすっかり筋肉も落ちた。
通学で毎日片道30分弱歩いた。
痩せた。
実習の度にまた緊張とストレスで食が細くなった。
就職してまた緊張とストレスで体重で胃が小さくなった。
もっと痩せた。

気づけば5年ほどの間に14kgくらい体重が減っていた。

特別ダイエットをしようとして減った訳ではなかったので別に問題ない。
むしろ、自然に痩せれて、リバウンドのリスクも少なくてラッキー。

過度なダイエットはよくない、そんなことはしない、そう思っていたけど、
実は内心すごく体型は気にしていた。
ズボンのサイズが合わなくて、可愛い服が着れなくて
好きな子と私服では絶対に会いたくなかった。
当時はオシャレより部活が優先だったけど
一応年頃の女の子ではあったので、ちょっとコンプレックスではあった。
だから、痩せたね、細いねって言われるのが本当は嬉しくもあった。


でもほんとはちょっと違和感もあって。

美味しそうだな。
でも、こんなにたくさん食べられないから注文やめよ。
あぁ、これ食べたいのに。食べきれないや。
食べきれそうなのこれしかないな。

食べたいのに
食が細くなったことで本当に食べたいものを我慢する。
それが当たり前になっていた。
ほんとは食べるの大好きなのに。。。

そんな気持ちはみて見ぬふりをした。
気づいた頃にはもう遅くて。
食が細くなったのを戻すのは簡単ではなかった。

最近は特に体力がなかった。
免疫力も低下していたのだろう。
ここ1年で4回ほど体調を崩した。
その度に仕事をお休みしてしまった。

喉が痛くて物理的にご飯が食べられなかった。
お腹はすく。内臓は元気だから食欲はある。
高熱が出て体力を使うからエネルギーの消費も激しい。
栄養が欲しい。
なのに食べられない。
水を飲むのが精一杯。
何とか柔らかいお粥を無理やり飲み込む。
そんな日々を何度も繰り返した。

なんだかものすごく悲しかった。

あぁ、美味しいものが食べたい。

美味しいものを、心から美味しいと思いたい。
味わいたい。
心の底からそう思った。

気づいてしまった。
もしかしたら、美味しいと思える事は私にとって一番の幸せなのかもしれない、と。

痩せているのは決していい事ではない。
健康でないと美味しいものを食べることも出来なくなってしまうんだ。
それじゃぁダメだ。
これからはちゃんと食べよう。

でも、ただ好きな物を食べるだけじゃ健康的じゃない。
ここ2ヶ月ほどで体重が増えたのはストレスが原因。
食べないのが一番よくない!そう思っていたら、食べることがストレス発散になってしまっていたから。
加えて慢性的な運動不足。
健康じゃないと意味がない。
そこは反省点。
体にいいものをバランスよく食べて運動をして筋肉も体力もつける。

今年の目標は健康体になること。

そして、たくさんの美味しいものを求めて出かけたい。

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