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安全性分析10 【勉強用】


資本構造分析【その1】

先日、安全性分析9にて大々的にリストアップしたものは、実は値が大きいほど◎なものと、✕なものが混在しておりました😅

今回は【その1】として、好ましい方のみをピックアップしてみます。

他方、次回の安全性分析11は【その2】として、好ましくない方を集めて書きます。

自己資本比率

いきなり横断ネタになってしまうのですが、
例のデュポン・システムの一部です。

意義

総資本に対する自己資本の割合。

建設業界は、総資本(そして総資産)に占める未成工事受入金・未成工事支出金が巨額であるので(つまり割る分母が大きいので)、自己資本率は低いという特徴のある業界だとされています。

 ➡例の使いまわし図でいうと👇

総資本という元手の内部で、
自己資本がいかほど蓄積されたかの度合い、ともいえる

算式

定義通りのイメージ喚起で、違和感ありません😅

ちなみに、とある元銀行マンの著名行政書士さんによると、30%超が望ましいという一応の目安があるらしいです。
僕の言いっぱなしじゃないですよ😅ご経験者の弁です。

$$
自己資本比率【%】=\frac{自己資本}{総資本}×100
$$

銀行がどういうことを察するかというと、自己資本の割合が増加した≒過去に儲けて社内(内部)留保に成功した利益剰余金が多くなっている、業績良好な会社、というふうに頭を駆け巡るみたいです。


営業キャッシュフロー対負債比率


意義

負債に対する営業キャッシュフローの割合。

多いほど良いけれども、目安としては、20%超だと健全だという分析になるらしいです。

要するに、本業の稼ぎ出すキャッシュが、どれだけの債務返済能力になっているかということが、この長い名前に込められているそうです。

算式

$$
営業キャッシュフロー対流動負債比率【%】=\frac{営業キャッシュフロー}{負債 【期中平均値】}×100
$$


金利負担能力(インタレスト・カバレッジ)


意義

支払利息に対する営業利益、受取利息、受取配当金の合計額の割合。

➡上記3要素で、支払利息をどの程度賄えているのかを指しているとされます。目安は1倍超なんだそうです。1ジャストは、損益分岐点の裏側みたいな事態で(正しい喩えかな?😅)、稼ぎが、銀行への支払利息だけで消えてしまう状況。

算式

$$
金利負担能力【倍】=\frac{営業利益+受取利息+受取配当金}{支払利息}
$$

単位が何倍かなので、「×100」しないのが特徴的。

あと、カバレッジなんですから、ざっくり訳してもカバー範囲みたいなことであって、能力なんだろうか…。
みたいな語感の違和感はありますね😅
それは僕だけですね、すいません…🥶

ここにいう受取利息というのは、いわゆる受取利息のほか、有価証券利息も含まれているので、カウントミスするとアウトになります。

あと、支払利息についても、借入金利息、社債利息のほか、他人資本に付される利息として出費されるもの全てという含意。


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