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マネジャーとして回していきたいあのサイクル

マネジャーとして少しでも成長していくために、自分のマネジメント方法やコミュニケーション方法を改善していきたいですよね。

改善するために意識する循環、皆さんは何を思い浮かべますか?

改善を目的とする循環で多くの方が思い浮かべるのは、PDCAサイクルかもしれませんね。

今回は、マネジャーとしての成長を後押しするPDCA以外のもう1つのサイクルについてご紹介します。

そもそもPDCAサイクルって何だっけ?

PDCAはかなり有名な概念ですのでご存じの方もいらっしゃると思いますが、この後に紹介するサイクルとの比較も行いますので、改めて一緒に確認していきましょう。

PDCA(ピーディーシーエー)サイクルは、下記の4つの工程を繰り返すサイクルとなっています。

  • Plan:計画

  • Do:実行

  • Check:確認

  • Action:行動

問題を特定して改善案を策定することを目的として、じっくり時間をかけて回していくものです。
工場での品質管理や営業実績など、数値目標があったり、腰を据えてサイクルを回していけるほど変化が少ない課題において向いています。

例えば、営業実績に関するPDCAサイクルの例をご紹介します。

P:
1週間での営業売上金額の目標を決める。ターゲットとなる顧客に対してリーチして案件獲得できる方法を検討して、どのような行動をとるかを計画する。
D:
計画段階で立てた行動を実行する
C:
実行して得られた営業売上金額、アポにつながった率、アポからの案件獲得率など数値化する
A:
目標であった営業売上金額と実際の売上金額の差分や他の指標も確認し、改善ポイントを確認する
P:
1週間での営業売上金額の目標を決める。前回の改善ポイントも踏まえて、目標達成できるような行動計画を立てる
D:
計画段階で立てた行動を実行する

といったものです。
イメージ湧きやすいのではないでしょうか。
AのAction「行動」に関しては、どちらかというと「反省」の意味の方が強いのではないかと考えています。

PDCAをうまく回すために重要になるのが、良い目標を立てることです。

よい目標を立てるために参考にできるのが、SMARTの法則です。

それぞれの要素を、それぞれ紹介します。
S:
「業績を上げる」といった抽象的な目標ではなく、「1週間の個人売上を上げる」といった具体的な目標にする
M:
「売上を上げる」といった目標ではなく、「800万円売り上げる」といった、達成したか否か誰もが判断できるような目標にする
A:
普段の売り上げが300万ほどなのに、「売上を1億にする」といった現状からかけ離れた目標ではなく、「売上を400万にする」といった適度に達成可能な目標にする
R:
営業職なのに、「社員のエンゲージメントを高める」といった自組織の目標や方針に合っていない目標ではなく、売り上げや顧客満足度など、自組織への関連性が高い目標を立てる
T:
「400万を売り上げる」という目標も期間によってその難易度も変わる上、目標達成を測りにくいため、「1か月で400万を売り上げる」といった形で期限を設ける

PDCAサイクルはマネジメントの改善に向いてる?

紹介したPDCAサイクルは、マネジメントの改善に向いているのでしょうか。

Andyコーチは、PDCAサイクルはマネジメントの改善に向いている面と向いていない面があると考えています。

〈向いている面〉
向いているのは、組織やマネジャー個人、メンバーの目標達成に関する改善です。

マネジャーの成果は、もちろん個人での目標達成もありますが、メンバーの成果の合算であり、その結果として担当している組織の目標を達成できたかである
と考えています。
多くの会社が少なくとも1年に1回は目標の振り返りを行うはずです。
組織の目標、マネジャー個人の目標、メンバーの目標をSMARTの法則に沿って目標策定して、半期・年間で振り返りを行い、次の目標、行動計画を立てていく。
まさにPDCAがぴったりだと思います。

来週からちょうど新年度、今年度の目標も立てていくことになると思いますので、是非ともPDCAサイクルを意識いただければと思います。

〈向いていない面〉
マネジメントの振り返りは、年に一回、半期に一回では足りないと、多くの方が感じるのではないでしょうか。

マネジメントの出番として、日々次から次へと発生する事象に対しての意思決定はかなり多いかと思います。
1日で何回意思決定してるでしょうか。
Andyコーチも本業でマネジャーの職に就いていて、数えたことはないですが、小さな意思決定から大きなものまで1日でたくさんの意思決定をしている感覚があります。

意思決定に関して皆さんは何を意識しているでしょうか。
こちらの記事がかなり参考になるので是非ご覧ください。

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