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んなわけがあるかい台風霜飛ばす

しりとり俳句です。
前回終わり「んな」というわけで「んな」始まりとなります。

 11月というのにお暑うございます。今日はまだしも昨日は完全に夏。11月に夏日というのは14年ぶりということですが、今年は異様です。長年生きていますが、よもや冬が来ないんじゃないかという気がしてくるほどの年は生まれて初めてです。
 そう言えば、11月にまさかまさかの台風襲来ってことがあったなと、ふと思い出して表題となったわけです。
 調べてみたら11月に台風が上陸したのは、1990年。前世紀かよ。なんか数年前のことのような気がしていたよ。上陸しなくても11月に台風が発生するというのは、割とあるので、勘違いしていたのか。それとも、寄る年波で……ごにょごにょ……。

 東京に住み始めて間もない頃、ずっと青空が続くという関東の冬に北国育ちには慣れなくて、現実感が薄く奇妙な感覚が続いていたっけ。何年も経って、東京暮らしが身に付いてすっかり慣れたが、ある夜、《もう何年も冬が来なくて雪が降らない異常気象が続いていて、朝起きたら雪が降っていたという夢を見て、ああ良かった雪が降った……と思ったら本当に目が覚めて、晴天の朝だった》という夢を見た。
 温暖化が叫ばれるずっと前のことだが、異常気象の常態化が、あの悪夢が、まさか現実になるとは思わなかった。

 まさか本当に冬が来ないなんてことは……。

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