見出し画像

狼は蛍を探し闇に入(い)る

【『VIVANT』推ッス記念⑤】


 フローライトの和名は「蛍石」。はかない小虫だが、闇にそれが浮かぶ様は、小さな希望のようにも見える。
 まるでこのドラマの小さな希望の灯のようなジャミーンを思わせる。
 フローライトがバルカという国の希望になるのか。ジャミーンは欺し騙され、傷つけ傷つけられ、殺し殺されの殺伐とした物語の人々の希望となるのか。
 『虎穴に入らずんば虎児を得ず』といいますが、フローライトを得たくば、大地の底の闇に入らねばならない。それに群がる狼どもとしのぎを削って、出し抜いて。さあ、どうする? アナタ、その危険な穴に入りますか?
小さな希望を得るために。

 トップ画像のイラストは狼ならぬ熊さんですが、ジャミーンが白っぽい熊のぬいぐるみを持ってましたよね。それを思い出したので。幼い乃木も茶色の熊のぬいぐるみを抱いていました。子供という存在には蛍の光のような小さく淡い希望のイメージがあります。果たして希望の蛍石を手にするのは白熊か黒(茶)熊か。はたまた狼か。
 
 もし、『VIVANT』続編があるならば、日本の各省庁に企業、バルカの各勢力とその援助各国が入り乱れてフローライト争奪を繰り広げるんだろうな。
そうだったら、すごーく見たい。TV局の予算的に厳しそうだが……。円下がってますからねぇ。

今回のは、フローライト関連。

1.フローライトのことをバルカ政府にチクったのは誰?

① 如何にも怪しそうに見えるゴビ
 「ゴビ」という名がが、フローライトの眠っている地のモデルっぽいゴビ砂漠と同じ名前というのが、何とも意味深ではなるが。如何にも過ぎて違いそう。……と思わせといて、一回りしてアリ? それとも、まさか、まさかのノコル? 
② 乃木は……?
 ナシかな。うーん。。。バルカ政府にチクって、日本が開発の独占パートナーとなるという考えもあるが(一応、乃木は丸菱商事の社員だから日バル合弁会社でも設立してとか)、現政権下のバルカを鑑みるに、テントの真の姿(決して聖徳ではないけれど)を知った乃木がそっち案を採用するとは思えん。が、バルカ政府を完無視しては、共同開発も合弁企業も出資もできんやろし。禁断の内政干渉して、バルカ政府をどうにかしちゃう? 飛躍すぎか。いくら異世界チートレベルのスキルを持つ別班乃木でも、無理ゲー。
③ 乃木の中の別人格「F」?
 こいつがチクったかとも思ったが、Fはアグレッシブで破天荒な奴だが、相方の優助を守ることを絶対としているようだから、相方を窮地に陥れるような真似はしないだろう。二重人格ものでは、よく裏の人格が本人格を排除して乗っ取るなんて話があるが、Fはそんな気は更々ないようであり、過激な言動の割には、行動は守りに徹しているように感じる。ゆえにこれもナシと思う。

2.果たして最後のたった1話でフローライトを巡る思惑に決着がつくのか?

 尺が足りなくない? バルカ国内の情勢が急に悪化して、各勢力四つ巴の完全内戦状態になって、フローライトのことを知る者が全部おっ死んで、そして誰もいなくなった荒野に風だけが吹く……なんて最後にはならんよなぁ。
 やっぱり続編ありか⁉ 乞うご期待。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?