蛍石

蛍石の話。

蛍石。フローライト。その存在を知ったのは、小学生の頃。当時読んでいた漫画のキャラクターの名前の中に「フローライト」という名称がつけられていた。同じ名前の石も、作中に出てきて、そういう石があるんだと、思った。
 けれど、その時はそれだけで、明るそうな名前の石があるということだけ、印象が頭の中に留まるのみだった。

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 フローライトの存在を思いだしたのは、高校の化学の授業の時。鉱石として出てき

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イリノイ州産八面体蛍石オールドコレクション

イリノイ州からケンタッキー州にまたがるアメリカ最大の蛍石鉱脈に沿って、その昔数百もの蛍石鉱山がありました。もともと、製鉄のフラックス(融剤)として使われるために採掘されていました。

標本として掘られるよりはるかに量も利益も大きく、多くの鉱山は鉱石を採掘するためのものです。

そして、鉱山というと、何かが採れる山があると思っている人も多いのですが、採掘するために縦坑(シャフト)を掘ったりそこから横

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ただ石を見ていたい

夢で毎日殺されかけているからか、
ただ石を見ていたい

朝になっても体が重くて、
ただ石を見ていたい

いまこそ私が飛び立つ時、本番の舞台袖に立っているのに、ただ石を見ていたい

客席からはどう見えるだろうか、
ただ石を見ていたい

憧れ続けた舞台に立つというのに、

わたしにも実力があるのに、

睡眠時間は十分なのに、

おかしいな、

体のどこかに変なスイッチがあるんだろうか、

それとも

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ありがとう!明日は天然石のひかむろについて更新予定です。
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『人種もいろいろあるように、宝石にも様々な個性と実は同じ種類』

宝石の中には見た目が全く違う個性的な美しさを持ちながら実は同じ種類に属する事があります。これは昆虫や植物などの種類分けの際にもよくある事かと思います。この宝飾業界に入って宝石学会鑑定士の資格を取得しようと日夜勉強していた頃、【ラブラドライト】【スペクトロライト】【アンデシン】が同種という事を知ってとても関心を抱いた記憶があります。そこで今回、もう少し詳しく調べてみました。

シルバーアクセサリーや

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好物、鉱物。

鉱物に取り憑かれたのはいつだろうか。
多分、小学生くらい、ふとしたきっかけでアメジストを手に入れたことから始まる。
お守りにしようと小学校に持っていった際、没収されて大泣きして、結局手元に戻ってきた。けど数年後、どこにいったかわからなくなってしまった。

そのあとから水晶や翡翠を子供ながらに少ない金額で買って、集め、失くしてまた集め...を繰り返していたバイトを始めた当時も、「これで欲しかった鉱石

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海色山色八面体螢石

商品としての説明はブログ「天氣後報 II 」のほうに書くとして、noteでは入荷した鉱物についての、お話を書いておこうと思います。

海色山色螢石というのは、きらら舎で勝手につけた名称。

中国産で比較的色が濃く、青緑~緑色をしたものをそう呼んでいます。入荷のたびにそれぞれのサイズや色の具合も異なるので、販売時は入荷のロット番号を付けていて、今回は#5。

これは蛍石の劈開という性質を利用して人の

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切手COL[蛍石]

南西アフリカ/1989年発行/鉱物(蛍石)

発行当時の1989年は南アフリカ連邦に占領された「南西アフリカ( SWA)」という名称でしたが、1990年に独立し「ナミビア」になりました。つまりこの切手は短い期間でしか使用されず、しかし「SWA」の部分を「Namibia」に変更して再発行されたようです(せっかく作ったのにもったいないもんね)全部で10種類の鉱物が描かれているのですが、南西アフリカ発行

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