見出し画像

詩をかいてみました。「手」

「手」

手を伸ばして届かなくても
心に触れることができたなら
手を伸ばして届いていても
心に触れることができなかったなら

それは愛と呼ぶのだろう
それは何になるのだろう

きっと僕らはやわらかな
毛玉を撫でるため手を伸ばし
きっと僕らは鮮やかな
未来のために手を伸ばす

体温を与えるために皮膚があるのなら
君にずっと触れていたい
僕の手のひらが冷たくなるまで
君に熱を与えよう

君から体温を奪ってしまうのならば
僕は君から遠ざかり
ひっそり自分の手のひらを
僕の頬に添えるだけ

いつかこの僕の手が 君の心臓に触れてしまったら
どうか僕を拒んでほしい
どうか僕を愛してほしい

いつかほとぼりが覚めたとき
僕らの未来が手のひらが 
そっと繋がっていたらいいな

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?