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知らぬ間に娘は優しいお姉ちゃんになっていた

我が家には3歳の娘と、9ヶ月の息子がいる。

先日、きょうだいでのやりとりを通して娘の成長を感じたので、それについて書いていく。

きょうだい仲良く遊んでほしいと思っているが、下の子がまだ0歳となると、どこまで自由にさせるか悩ましかった。

少し前はふにゃふにゃの息子が心配で、娘と2人きりで遊ばせることはなかった。必ず側に大人が付き添って遊ばせていた。

しかし、息子はつかまり立ちができるようになり、身体もだいぶしっかりしてきた。娘もお姉ちゃんとして気をつけることを理解しているようだ。小さいおもちゃは誤飲の危険があるので息子に渡さないし、力任せに引っ張ったりもしない。

見ていて危なっかしいことも減ったので、最近はもう大人の付き添いなしで、きょうだい2人で好きに遊ばせるようになった。


先日、いつものようにリビングで2人で遊んでいた。平和に遊んでいるようだったので、私は2人から離れてキッチンでご飯の後片付けを始めた。

数分後、娘の悲鳴が聞こえた。

娘「痛いーーー!!ママーーー!!助けてーーー!!」

急いで2人が遊んでいる方に向かうと、息子が娘の髪の毛を掴んで引っ張っていた。娘は息子にされるがまま、泣きながらもじっと耐えて私に助けを求めていた。

私「息子くん!あかんやろ!お姉ちゃんが痛いから離そうね!」

9ヶ月の子に言ったとて無意味と分かりつつも、娘のメンツのために息子を叱り、息子を引き剥がした。息子に悪気はなく、ただ掴みやすそうなものがあったから掴んだだけだろう。私も毎日のように息子に髪を引っ張られている。

息子から解放されると、娘は部屋の隅っこまで走って逃げてシクシク泣いていた。

2人の体格差から考えると、その気になれば娘は息子を振り払うことはできたはずだ。でも、娘はそうしなかった。

私は泣いている娘を慰めながら尋ねた。

私「痛かったね。ママに教えてくれてありがとうね。息子くんから逃げなかったんやね。」

娘「うん…」

私「もしかして、息子くんが痛くないようにしてくれたの?」

娘「うん…だって娘ちゃんが押したら、息子くん、こけちゃうかもしれん。息子くんは赤ちゃんやから…こけたら痛いやろ…?」

私「そっか…息子くんのこと考えてくれてたんやね。ありがとう。そうやね。押したらこけちゃうかもしれんね。息子くんのこと守ってくれてありがとう、お姉ちゃん。」

娘「うん…」

私「痛いことされても、息子くんが怪我しないように考えられるなんて、娘ちゃんはすごいな。優しいな。ママ嬉しいよ。」

私は娘を抱きしめて頭をヨシヨシしながら褒め称えた。娘は知らない間に立派な優しいお姉ちゃんに成長していた。咄嗟のときも相手のことを考えて行動できるなんて…なかなかできることではない。

きょうだいで過ごすことで、お互いを思いやる心や、トラブルの解決方法を身につけていってほしい。下の子が生まれる前から、このように考えていた。すでに2人はお互いから色々と学び合っているのだろう。これからもいっぱい笑って喧嘩して…ともに成長していってほしい。


そんな2人を私も見習わせていただきます。

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