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はじめての くつをならして ゆうほどう どんぐりころころ こもれびおどる
西日がベランダから まっすぐに駆けてきて 土壁に黄色いスクリーンを広げた くっきりと映し…
ぷくぷく実がふくらみ からんころん乾くころ ぱりんと殻割れば ぽろんぽろん零れる つやつやの…
きのこさんがあらわれると、 うさちゃんはごあいさつにでかけます。 でも、つんとそっぽをむい…
ピーイッ ピーイッ その呼びかけに 泥あそびをしていたふうちゃんが 顔を上げた 道の向こう側…
太陽をたっぷり浴びた 植物たちの呼吸に守られ 幼らはあそぶ 犇(ひし)めく酸素の空間に 濃き影…
春の嵐がモクレンの名残の花々を連れ去り 柔らかな緑の葉が日ごとに庭の木々を覆っていく そんな季節の推移に呼応するように 二女が里帰りし 臨月を迎えた 「いま、足でぼんぼん蹴ってるよ」 お腹の手が波打っている 娘の深い笑み 小柄な娘の尖ったようにせり出したお腹に 生命が2つ宿っている 眠る娘は透明な膜のような光に囲まれている 妻が娘を身籠もっているときもそうだった その色を何と言えばいいのだろう 体の深奥と静かに共鳴する 夜明け前に東の空に現れる色 生命を育む神秘の時間を染め
ゴミ収集日の朝は 百メートル先の所まで 妻と共にゴミ袋を提げて行く 近頃持ち運ぶゴミ袋の数…
ア~カイ ベベキタ カ~ワ~イイ キンギョ 水槽を覗き込んでいた幼い子がにわかに唄いだ…
山茶花の咲き乱れる林に迷いこんだ あかい花々、散り敷く花びら あかくあかく染まってしまいそ…