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坊っちゃん文学賞大賞「ライフ・イズ・ア・ムービー」感想文

今年の坊っちゃん文学賞結果が発表されましたね。
作品数:8,014点
応募者数:5,074名
ものすごい数の応募数です。

実は私も「自殺コンサルタント嘉耀剣士」という短編小説を応募しました。
結果は2次審査にも通らず残念な結果となりました。

今回大賞を受賞した望月滋斗さんの「ライフ・イズ・ア・ムービー」はとても素晴らしくユニークなショートショートでした。

感想をまとめてみたいと思います。



感想

この作品には、独自のユニークな視点で作り上げられた独創的な世界観とシンプルで非常に読みやすい軽妙な筆致があります。人生を映画にたとえ、B級インド映画とハリウッド映画の対比を通して、人生の予測不能さや運命に対する皮肉を描いています。

物語は、主人公がB級インド映画のような低予算で地味な人生を送る中で、偶然ハリウッド映画の主役のような女性、ステファニーと出会うところから始まります。踊りのシーンが現れるたびに物語が劇的に変化し、予測できない展開にどんどん引き込まれていきます。

物語の中で、作者は映画の要素を上手に活用しているのも素晴らしい点だと思います。ダンスシーンが登場するたびに、物語が一転して独自のリズムに沿って進展していく様子が、クスリと笑ってしまいながら楽しませてくれます。

また、主人公の内面の葛藤や、ステファニーとのやりとりを通じて、人間関係や人生における難しさが描かれています。
結末では、意外性とドラマチックな展開が交錯し、主人公の家族が病院から爆破によって飛ばされるという予測不能なドリフターズの様な出来事が起こります。

そして最後はハッピーエンドでくくられ、どのような世界に生きていても、幸せや困難や絶望というものは平等にあるということ。
腐らずに生きていけばいいこともあるし、いいことがあれば予測不能な悪いことも起きる。ということを学べました。

人生の奇跡や不条理さをその魅力的かつ独創性の高い世界観の中で軽妙な筆致で描いているのがやはり素晴らしいと思いました。

この作品は、まさにライフイズアムービーという言葉が表すように、人生そのものが壮大で感動的な映画のような体験であることを教えてくれるものでした。素晴らしい作品に出合えたことがとてもうれしく感謝します。


最後まで読んでいただきありがとうございました!!!!

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本作品は以下のリンクから全文読めますので気になった方はお読みください

https://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/machizukuri/kotoba/bocchan.files/20th-01-life.pdf


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