春は嫌いだけど
大学に入って最初の春は初めての1人暮らしで少しワクワクしていたのを覚えている。
引っ越しが終わった後、同じ大学に入学した友達の家に遊びに行った。地図アプリと睨めっこして、aikoの『milk』を聴きながら自転車漕いでいたのを覚えている。
あの日は天気も良くて日差しが暖かかった。
小説や映画では主人の気持ちと天気の描写がリンクして描かれることが多いけど、その時の天気の私の気持ちはピッタリだった気がする。
知らない土地で不安もあったけどワクワクしていて今までの人生で1番『春』だったなあと思う。
あんな気持ちで迎える春はもう来ないかもな。
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