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25年ぶりのインドへ!

1995年から1998年まで、インド駐在員の妻として
当時のボンベイ、現ムンバイに
暮らしていました。

インドと私のことについては、
こちらをまずご覧いただけたら嬉しいです。

20代だった私は、インドで暮らした3年間で
本当にたくさんの経験をし、影響を受けました。

それまでの私自身がすべて入れ変わった、
とある意味言ってもいいくらいです。
でもそれは、帰国してから分かったこと。

駐在期間中はただただつらいことが多く、
一刻も早く逃げ出したいと思うことの方が大半でした。

そんな有様でしたので、
現地語を覚えることもなく、
カレーを作れるようになるわけでも、
ましてや、
インド人の友人も作れずに終わり。

駐在しているときは
そんなこと何とも思わなかったのに、
帰国してから、

『インドの言葉、話せるようになったの?』

『インドカレーってどうやって作るの?』

そう人に聞かれるたび、
インドを知ることもなく帰国した自分を突き付けられました。

仕方がない、だって生きるのに精一杯だったんだから

確かにそれはそう。

でも、本当にそれだけ?

私の中に、インドをリスペクトする気持ちがなかったのでしょう。
それが本当の原因だったと、今思います。

何事もいい加減で、
時間も約束も破られるのが当たり前。
期待通りにことが運ぶことなど滅多になく、
落胆させられることの連続だったインド生活。

それが私の価値観にとことん合わなくて、
全く理解ができず、
むしろ嫌悪していました。

嫌悪する相手に興味など沸くはずもありません。

彼らに同化したくない気持ちが大きく、
インドのものを自分に取り入れないことで
自分を守っていたのかもしれませんね。
これも今になって思うことですが。

でも、時の流れは偉大です。

今度は旅行でインドに行ってみたいな

そう思えるようになりました。

暮らしていた時には
見えなかった
感じられなかった
そういう大事なものがある気がしてなりません。

何か大きな忘れ物をしてきてしまったような感覚、
とでも言いましょうか。

そんな風に思っていたころ、
インドから帰国後に生まれた次男が言いました。
『インド、行ってみたいんだよね。』
まずは意外な同行者が現れました。

タイミングとはこういうものでしょうか。

インドにつても見つかり、
『是非遊びに来てください!』と誘ってもらいました。

もう、行くしかないよね!!

こんなわけで、2週間後に、
次男と二人でインドへ行ってまいります。

昔暮らしたムンバイはもちろんのこと、
駐在当時、訪れる機会がなかった
ベナレス、ブッダガヤなども回ってくる予定です。

あの国の空気、匂い、喧噪、車の洪水、クラクション
人の多さ、でこぼこ道や土埃
つぶらな瞳で訴えてくる物乞い…

今の私に何をもたらしてくれるのでしょうか?

あの時の忘れ物は見つかるのでしょうか?


25年前の自分をすぐそばに感じながら、
懐かしのインドへ行ってきます。

帰国したら、報告いたします!




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