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駅前留学 のNoVA、オンライン授業

私の通っているAalto Universityのコース名はNordic Visual Studies in Art Education 、略してNoVAです。あのうさぎの駅前留学のNOVAと同じ名前です。
フィンランドに渡航前後の2週間ずつ、合計約1ヶ月はオンラインでNoVAに駅前留学をしていました。
私以外にもパキスタン、イランからのクラスメイトはビザがおりず、今もオンラインでの参加です。

■NoVAオンライン授業のスタイル
①スタイル・配慮
授業の半分はZoomとクラスルーム両方で行うハイブリッド形式です。
クラスメイト、教授との初対面もオンライン。初めての授業も全てオンライン。
最初は現地にいる学生と差が出てしまうのではないか不安でしたが、
コロナに関わらず元々授業の半分がオンライン授業ということもあり、そんなに差を感じずにいれました。
また、週に1回教授との面談時間が設けられていて、希望があれば予約をし、そこで悩みを相談できます。また疑問があり、メールをしても比較的早めに返事をくれるのでとてもありがたいです。

②授業の流れ
授業によって異なりますが、1クラス約4時間、1,2時間ごとに休憩15分を挟みながらやる感じが基本です。

事前に課題論文を読む

アイスブレーク
前回の振り返り
今日の授業テーマ、流れについて説明(約30分)

先生の講義、時たま質問からのディスカッション(1時間半くらい)

課題論文に関連するディスカッションテーマを与えられ、3.4人でグループディスカッション(30分)

ディスカッションした内容をクラス全体で共有(約30分)

今日の振り返り
質問タイム
来週の課題の確認(約30分)

③授業の人数など
授業は10~15人で行われ、ディスカッションも3,4人なので、とても丁寧に指導してもらえます。
ゲストが来る授業も多く、その場合は事前にゲストについて調べて、質問を準備しておきます。
ディスカッションのやり方や求められていることがわからず最初はついていくのに必死でした。感じた違いはまた書きます。

■課外授業のときどうする?
課外授業でギャラリーに行った時は、オンラインの生徒も参加できるように、オンラインの生徒と現地にいる生徒がペアになり、スマホで中継しながらギャラリーを案内しました。私は現地にいけたので、ペアになったオンライン上のクラスメイトから、もっと引きで見たいとリクエストを受けたり、作品について意見交換しながら鑑賞しました。現場では気づかなかった視点や、気づく点の違いを知るのは面白かったです。ただ、やはり声が届かなかったり、その場であった小さな面白いことを共有できないので、そこはオンラインと現地にいるのとでは差があるかもしれません。

■オンライン授業メリット
実際のクラスにいる生徒も発言や顔が見えやすいようにZoomでつないで参加します。
ほとんどの授業でビデオをオンにすることを求められるので、全員の顔が見えます。
寝ているのは明らかですが、ネットで他のことをしているのも視線でわかる気がします。
そもそも人数が少ないからと言うのもあるかもですが、緊張感があって講義タイプの授業より眠たくなることが少ない気がします。
ごくたまに顔を出すことを求められないので、忙しい時はビデオをオフにして、ランチを食べながら講義を聞けるので自由がきくなと。クラスメイトに聞くとみんなもたまにそうしていたり、ベッドで休憩していると聞いてちょっと安心。
あと、日本でリモートワークしていた時も感じていましたが、通学時間がないのがとても気楽です。
そしてまだ定期券的がない身としては大学までの交通費がかからないのも嬉しいです。

■オンライン授業デメリット
気軽に質問してね、と教授はいうけど、ちょっと質問しづらいです。みんなが意見を言う場でも誰かとかぶらないように遠慮のし合いが画面上で行われています。
ディスカッションの時にオンラインと実際のクラスの差を感じました。
オンラインでディスカッションをする時はブレイクルームといって一時的に設けられるZoomのミーティングスペースがあります。時間になるとブレイクルームは強制的に終了し、自動的にメインルームに戻らされます。ただ、実際のクラスにいれば時間になっても少しは融通が効きます。授業後のおしゃべりにもオンラインでは参加しづらいです。
上記の通り、課外授業の時は状況を把握しづらいです。
また発表をした時にみんなの反応や、空気感を感じ取れないので、反応によってここを詳しく説明しようなどと行った臨機応変な対応はしづらいと感じました。
これからはオンラインが増えていくので、そういった違いをオンラインでも感じられるようにならないとなと思ったりします。
同じクラスに参加していた学生は、修士論文で、よりオンライン授業を円滑にするために、リモートでも学生の気分や反応が測れる服を作るといっていました。

これは今や多くの人が感じていることだと思いますが、集中して4時間もパソコンに向かい、さらに課題でずっとパソコンに向かっていて、1日12時間くらいパソコンの画面を見ていると単純に目が疲れ、眠りの質が少し悪くなった気がします。

■オンライン授業で感じたこと
つい先週オンラインでしか会っていなかったクラスメイトと実際に会って、お茶したりするのはやっぱりとても嬉しかったです。オンラインの期間があったからこそ、実際に会える喜びと会える時間を大切にするようになったかもしれません。

また、これまで大学とは全てオンラインでのやりとりだったので、大学から手紙が家に届いた時は本当に嬉しくて、Aaltoに行くんだなと実感が湧きました。大学側や会社もオンラインだけでなく、オフラインでのつながりも生徒や社員と持つことが大切だと思いました。
たった1通の手紙であっても帰属意識が芽生えるように思います。
Aaltoからのカードを持っていけば大学グッズが€5割引されます♪何を買おうか楽しみです。

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