模様替え
こんにちは。今回は3回目の投稿です!今日も読みに来てくれてありがとうございます。
最近は雨の日が多いですね。僕は昔から特殊能力があって、朝起きた瞬間に雨の日ってわかるんですね。体が重かったり、いくら寝ても眠かったり。
今日は何故かそんな雨の日に急に思い立って模様替えしたくなって3時間くらいかけて頑張りました。かなり変えたので自分の家じゃないみたいでソワソワしてます。笑
ちなみに、部屋にはピアノが1台とギターが3本あります。
僕はピンボーカルなのでライブで楽器を持つことはほとんどありませんが、どれも思い出が詰まった相棒です。
模様替えをしながら楽器を磨いてたのですが ふと、自分が初めてギターを触った日の事を思い出しました。
あれは野球に明け暮れる高校1年生の春。家でたまたま見つけた大きなフォークギター。
ヘッドに【Morris】と刻まれた木でできた大きな楽器は、当時の僕にはあまりにも大きく、到底扱いこなせる気がしなかったので部屋のオブジェにしました。笑
そこから数日後、たまたま家電量販店で売り物のテレビに映ってたMr.Chirldrenのライブ映像を見た時に衝撃を受け、少ないお小遣いの中からバンドスコアを1冊衝動買い。家に帰って練習してみました。
もちろんエレキギターなんかよりも弦は太く、指先は血でにじみ、真っ赤にはれ上がりました。
それでも何故か毎日弾き続け、当時一緒に住んでいた大好きだったおばあちゃんに披露する日々が続きました。
今となれば、
あのクオリティのギターを聴いてよくもニコニコ上手やね~って言ってくれてたな。と思います。優しいね。
当時美容師になることが夢だった僕は、音楽は本当に趣味程度にしか考えていなかったし、仮にその道に進んだとしても簡単に成功すると思ってた。
それが今となってはFIRE ARROWのボーカルとして11年目に入ってるんですもんね。ほんと人生何があるかわからないな。全てがタイミングで人生は変わっていく。
そう思います。
もしあの時家にギターが無ければ。あの日テレビ画面でライブ映像を見てなければ、ロックに出会えず美容師としての道を歩んでたかもしれない。
そして親父にギターが欲しいと懇願して最初はオブジェだったギターを譲ってもらいラッキーが続いて叔父からエレキギターを貰い、バンドを始めました。
時は経ち、唯一僕の自宅ライブのお客さんだったおばあちゃんは、
最後の最後、僕の手を握って「しんどかったらむりせんと、やめてええんやからね」と笑いながら僕に言った。
バンドで夢を追う事は無理をする事の代名詞だと思い走り続けてた僕には「頑張って」じゃないんか。と不思議な気持ちになったけど、何故か「頑張って続けてや」そう聞こえた。
たぶん心の中ではそう言ってた。
そのベッドの角には僕がプレゼントした初ライブの写真が飾られていたから。後から看護婦さんにいつもその写真を自慢してたって聞かされた。
嬉しかった。ミュージシャンとして人の自慢になれる存在になろう。そう誓った瞬間だった。確かその日も今日と同じような大粒の雨が、涙のかわりに流れていた。
頑張って。という気持ちを伝えるためには、
例え違う言葉を選んでもその中に秘めた気持ちが伝わるんだと教えてもらった。あれから9年が経とうとしている。最後に二人で撮った写真は今も部屋の角で見守ってくれている。
しんどなったら愚痴きいてもらおう。今のところないけど!笑
では、そろそろ出かける時間です。今日もいってきます。
いつも通り、いつも以上に。
なぁ、俺まだ歌えてるで。
FIRE ARROW ボーカル 渡久地 翔伍