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”期待は応えるものじゃない 超えるものだ ”

これは、大谷選手が高校生の頃から言っていた(言われていた)言葉のようですが、
私がこの言葉を初めて耳にしたのは、
彼がメジャーリーグに入団して間もないときでした。

2018年、デビューに向けオープン戦に臨んだ彼は、
思うような結果が出ず、苦悩
していました。

◆ 打者としての成績 打率 .125本塁打0
◆ 投手としての成績 防御率 27.00点

メジャーでも二刀流を目指していた彼でしたが、
投・打ともに散々な結果でした。

野球の神様ベーブルース以来の挑戦に対し、
懐疑的な声が多かったこともあり、
一部メディアでは「マイナー(2軍)起用すべき」との厳しい声も上がっていました。

そんな彼に、メディアはこう問いかけます。

「結果が出ませんが、期待に応えようとするプレッシャーですか?」

すると彼は、すかさずこう答えます。

「期待は応えるものじゃない。超えるものだ。」

この言葉を聞いたとき、私は、震えるほどの感動を覚えました。
不調にあえぎ出口も見えない、
見知らぬ土地で、不安に押しつぶされそうなときの言葉です。
四面楚歌にも思える状況の中、
どんなに窮地に追い込まれても、自分を信じ続ける強い心

それから4年……。
野球の神様ベーブルース以来となる、投打にわたる大活躍で、
オールスターにも史上初の投・打二刀流で出場(特別ルール)、
最後までホームラン王争いを繰り広げ、
投打5部門での100超え「クインティプル100」を達成するなど、
まさしく、周囲の期待を大きく大きく超えた大谷選手。

2021年シーズン成績
◆ 打者としての成績
 本塁打46、打率.257、打点100、得点103、盗塁26
◆ 投手としての成績
 9勝2敗、防御率3.18、奪三振156
※ 他にも、メジャーリーグ上位成績多数。

彼の大活躍を見るたびに、あの時の彼の言葉を思い出します。

2022年シーズンは、更なる進化を見せ、
ベーブルースでも1度しか成しえなかった
2桁勝利、2桁本塁打(投手13勝、本塁打11)

104年ぶりに達成・更新したほか、
メジャー史上初となる
「トリプル150」166投球回、219奪三振、160安打)を達成するなど、
またしても二刀流としての金字塔を打ち立てました。

そして、最終戦でついに、規定投球回(162回)に到達し、
すでに達成済みの規定打席(502打席)と合わせて
「ダブル規定到達」を成し遂げました!
これは、1901年以降の近代野球で史上初となるまさに歴史的快挙です。

2022年シーズン成績
打者としての成績
 本塁打34(4位)、打率.273、打点95(7位)、得点88、安打160
投手としての成績
 15勝9敗(4位)、防御率2.33(4位)、奪三振219(3位)、奪三振率11.87(1位)

CBSスポーツの公式Twitterは、彼の異次元の活躍をこう讃えています。

「大谷は、
 ヤンキースのスタントンより多くホームランを打ち、
 ドジャースのベッツより高い打率を残し、
 ヤンキースのコールより優れた防御率を残し、
 バーランダーより多くの奪三振を記録した。」

見る者の心をこんなにも熱くしてくれる、
優しくて陽気な真のスーパースター

「先入観は、可能を不可能にする」

大谷君の生き方は、私たち中高年の心も熱くしてくれました。
彼の教えに従い、もう一度挑戦してみよう!

それが、今、こうして文章を書き始めたきっかけです。

”The hardest thing I’ve ever done is keep believing.”
(今までで最も難しかったことは、信じ続けること。)

      カーペンターズ「青春の輝き」 冒頭の歌詞

”夢は大きい方がええねん 見失わないから”

         by 明石家さんま

Twitterアカウント:@FirststepRev
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