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【詩】眩暈


前向きな選択を諦めて




後向きに歩き続けた





どちらが前だったか






振り返って




振り返って




振り返ってみても



わからなくなるような




目まぐるしい日常






時計の針が許可なく回って




その間に地球も回ってしまったばかりに




季節まで移ろってしまった






前向きに歩こうが




後向きに歩こうが




あの日には戻れないと知って






水に落ちた青いインクを



じんわりと渦巻くそれを



ぼんやりと見ていた



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