どこからが自分だったのか?
今、考えてみると、小さい頃の記憶がほとんどない。
正直なところ、断片的に記憶があるような感覚はあるが、もしかしたら記憶だと思い込んでいるだけで、本当のところは体験していない可能性もあるかもしれない。
リアルに思い出せる記憶は、高校生の時のものが一番古いように思う。
でも、小学校3年生くらいの時はもう自分という意識があったのはぼんやりと覚えているから自我があったのだろう。
ただ、その前。
記憶に残っていない時代は本当に自分だったのだろうか?
どの時点から僕は僕になったのだろう。
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歳を取るにつれて、古い記憶が無くなっていくのを感じる。
写真を見たり、人の話を聞いて、「そんな事もあったな。」なんて思うのだけれど、本当のところは鮮明に覚えている訳ではなく、断片や繋がった『記憶』の寄せ集めにすぎない。
やはり、脳の容量は有限なので、あまりに衝撃的な出来事でもない限り、古いものから消えていくものなのだ。
だから、歳を取ってから、自分の物心がついた時期を考えたところで、もうわからない、無駄な努力であるので考えるのはやめる事にしよう。
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自分が自分になった瞬間は産まれた時とも取れるし、物心がついた瞬間とも取れる。
ただ、物心がつく前は本当に自分だったのかわからない。
極端に言えば、それまでは他の誰かだったとしてもわからない。
だんだんと、ホラー方面に行きそうなので、話を戻すが、自分とはどの時点で自分と言えるのだろうか?
また、どの部分を自分と呼ぶのだろうか?
今の自分は産まれた時の自分なのだろうか?
わからない。
そう考えると、
僕は今後の未来も僕であり続けられるのだろうか。
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