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<映画感想>インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説

どうも、

ノミが白昼夢をみた、です。

初のインディ・ジョーンズを見ました。

それで、アトラクションが作られるほどの人気の理由がよく分かりました。

細かく見れば問題点がありますが、単純に見てて楽しいです。

ただ、子供に人気だと聞いていたのに、

猿の脳みそ食べるシーンとか、人間の心臓を素手で抜き取るシーンとかがあって、

大丈夫かと思いきや、この映画PG-13指定が作られる理由の一つになったそうです。

映画のオープニングシーンが見覚えある風景で、

インディが解毒剤を、ウィリーがダイアモンドを追うシーンは

2001年の『ラッシュ・アワー2』のカジノシーンのモチーフになっています。

インディとウィリーが屋根からぶら下がって「死にたくないよ」と言うところもパクられてますね。

映画のキャラ設定はほぼ全てステレオタイプで構成されていて、

本当に「まじか」と思うほどの設定なんですが、

こういう世界に絶大な影響を与えた映画を見てて思うのが、

単に映画がステレオタイプを描いているのか、それとも映画がステレオタイプ の元になっているのかという疑問です。

まあ、いくらかアクションとコメディを上手く組み合わせれば、そのような描写も許されるってところですかね。

そして、映画の中でダントツに目立っていたのがウィリーです!

いや、彼女が映画を楽しめた最大の理由で、最高でした。

確かに、彼女は何かあっては泣き叫び、インドの地元の人々の文化に対して失礼な態度を取る「おバカな女」を演じてます。

彼女の叫びが映画の見どころの一つと言っても良いぐらいです。

象が臭うからと言って、象の上から香水を垂らすシーンは動物虐待決定ですね。

白人ブロンドで、いかにも「美女」を象徴してますが、

最後の最後まで彼女が「面白かった」点が良いと思いました。

面白いというのは、コメディ要素が強かったという意味です。

猿の脳みそを出されて白目をむいて気絶したり、一人だけ象に乗れなかったりして、

愚痴を言いながらも、インディとショートを助けに行く彼女のキャラクターは正直愛らしいです。

いつもスティグマ化される「女の叫び」を逆に笑いを取る武器にしてますね。

現代ではこういう「おバカな女」に逆行する「知的女性」の描写が多いですが、

そういうキャラクターってほとんどがユーモアに欠けてることが多い気がします。

性別を問わず、好かれるキャラクターって、決まって絶妙なユーモアの持ち主である場合が多いです。

インディ・ジョーンズもその一例で、彼は知性あふれるユーモアの持ち主です。

つまり、インパクトを与えられるキャラにはユーモアが必要なんです。

なのに、知性しかないキャラを見るといつも「もったいないなー」って思っちゃいますね。

そういうキャラは、ウィリーに教わるところが多い!

というのが今回の結論でした。

白人によって植民地化されたインド人が最終的に白人であるインディとウィリーを救世主かのように拝む光景はなんとも皮肉的です。